今日は夏至でしたね。
この頃、夕方随分明るい時間が長くなったな〜と思っていたら、夏至間近だったからなんですね。
北半球ではこの日が一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が長い日。
(ちなみに南半球では夏至の日に最も昼の時間が短く、北極では太陽が沈まず、南極では太陽が現れないらしいです)
そんな今日、我が家がお世話になった
近所のお店が終わりを迎えました。
正確には昨日で閉店だったのですが、
今日はまだ整理途中でお店が開いていてね。
生鮮食品を扱うスーパーだったので
ずーーーっと外のファンも回っていたのですが
今、そのファンもついに止まってしまいました。
あぁ、終わったんだな〜〜と。
小さいながらも繁盛していて
地元の人たちが沢山利用していたし
店舗展開もしていたので
まさか、このスーパーがここからなくなるなんて
ついこの間までちっとも知らず…
終わりを迎えると知った時は
とても残念でした。
なぜなら、
このスーパーには思い入れがあって!
まだ次男が産まれたばかりの頃…
二人目の育児でも母乳が満足に出なくて
ミルクも合わせて飲ませていたのですが、
そんな中、311の大地震が起きました。
地震の影響で、
あるニュースの後
お買い物にいったら
お水がどのお店からもなくっていて。
水道水が使えなくなったため、
ミルクに使うお水が手に入らないことは
本当にプチパニックになるほど困ってしまいました。
(大阪で今回の地震の被害に合われた方々、大丈夫でしょうか?(>_<))
翌朝、まだオープン前にこのスーパーに行き
この子にミルクを作ってあげるお水が欲しいんですが、売ってもらえるおみずありますか?
って半泣きになりながら
話しかけたのは店長さんでした。
そしたら、その店長さん、とても優しい方でね。
「こんな時に大変だね。
本当は、制限あるから(一人一本)オープンしてからだけど、いいよ。
おーい、このお母さんにお水二本売ってあげて!」って
レジのおばちゃんに言ってくれたの。
もー涙でたよね。売ってくれるだけでもありがたいのに、二本も売ってくれるんだ…って。
ありがたくてありがたくて、たまりませんでした。
結局この辺りは
計画停電もなかったし
まもなく流通も元に戻って
本当にお水に困ったのは
この日だけだったのだけど
ミルクを作るお水がないかもしれないって
母乳が足りない私には死活問題だったから
(夫の会社の人も、自分用にと買ったペットボトルのお水をうちの息子さんにって譲ってくれたりしてね…こういう時に人の暖かさって染みるよね)
その後は、その店長さんに会うたび、
必ず挨拶はしたし、間に人がいて
挨拶できなくても深々とお辞儀したり。
でも違う店舗に異動になってしまったのかあえなくなり、、、結局会えなくなってから昨日の最後までお礼を改めていうチャンスはありませんでした。
最後の営業だった昨日は
あの頃赤ちゃんだった次男が
最後だから寄って行こうって誘ってくれたから
何か買い物あるかな〜ってお店に入ってみたら
残りほんのわずかなガムとジャムしかないのに
お客さんはいて、みんなが
ありがとうね〜さみしくなるわ〜〜って
お互いに挨拶しているの。
みんなにいい人達だったんだな〜〜って
改めて思いました。
私もレジのおじさんに
7年前の事とお礼を伝えました。
「そんな事があったんだね。こんなに大きくなってよかった!」って言ってくれて…
親子でじわっときてしまった。
最後にと残り物の中から買えたのは
このブルーベリーのガム。
今日、息子がガムの包み紙に何やら書いていて
あとでみたらこんな事を書いていた。
↓
みらべるの人へ
ぼくが赤ちゃんのとき、たすけてくれて
ありがとうございます
このお手紙、あの店長さんにも
お店の人にも届かないのに…ね。
ホロリ。
子供のこういうところって、たまらなくかわいい
♡
大事にしたいなと思って、残しておくことにしました。
思い入れのあるお店がなくなるのは
とっても寂しいけれど、
これもまた、必要な区切りなのかもしれません。
この時の事を思い出す度に私が思うのは、
自分たちが受けた親切は次に回して行こう、
という事。
店長さんに恩返しは出来ないからこそ
私の目の前に何か困った人が現れたら
助けてあげよう。
その気持ちを忘れないでいたいと思います。
そんな事を改めて思った、夏至の夜。