現存する宗教のほとんどは


5千年前から2千年前に成立したもので


現在言われている新興宗教は


その下敷きの上に構築されたものに過ぎない。


しかし面白いことにこういう新興宗教は途絶え消滅する。


本流であるユダヤ教やイスラム教、


あるいは仏教やヒンズー教などのように


軸が綿々と受け継がれていくものではない。


もっとも、


浄土真宗にしたところで


成立当時は新興宗教であったのだが・・・。


今ある宗教が残ったのはきちんとした理由がある。


キリスト教は


ユダヤ教から生まれたユダヤ人のための宗教であったが


ユダヤ人には合わなかった。


だからユダヤ人以外の民族に信仰され


やがてユダヤ人とユダヤ教を迫害し始めるのだ。


仏教もインドでインド人の救済のための宗教であったが


インドにはなじまず


中国とチベットで発展し日本で実った宗教である。


合う合わないは別にして


その人種に合いさえすれば宗教はそこに根を張る。


屁理屈でない理屈で構成された宗教は生き残るのだ。


ここで俺が言いたいのは


「新興宗教で既存の宗教の概念を超えるものがない」


ということで


基本的に新興宗教は


「異端」


なのだ。


「既存の宗教を下敷きにした異端の空論」


これが新興宗教の正体であるのだが


そうなるとここでもっと疑問が深まる。


「人は、


人の精神は4000年間進歩していないのか?」


要するに


「既存の宗教が生まれた時代より


先の真理に到達した宗教がないのがなぜか?」


われわれは産業革命以来わずか数百年でここまできた。


これは技術であり科学でもある。


しかし


心と精神の問題である宗教は


というよりその本質はまったく進歩していないし


何より未だに


「あの世」


の存在すら証明できずにいる。


これはなぜなんだろう?


見る方向を変えると


人類はこの問題について


堂々巡りを続けているということになる。


数千年にもわたる堂々巡り。


これは馬鹿馬鹿しくて常識では考えられないことなのだ。


なぜなら人類はこのために


どれだけの血が流れどれだけの損失をしてきたか。


「無駄」


わかりきっているこの答えに秘められた意味。


「人は真理に到達するのを恐れている」


つまりこの問題の答えは人類には出せないのかもしれない。


それはおそらく


「無」


であろうと思うが


死後の世界が無であるという現実を


人類は受け止めることができないのだ。


そして宗教にだまされる。


というより


だまされた振りをしなくては


死後を考えると怖くて生きていけない。


ゆえに人は宗教を信じる。


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