一番好きなお好み焼きの具は? ブログネタ:一番好きなお好み焼きの具は? 参加中
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ぜんぜんオカルトじゃないけど
ま、
いいか。
俺は広島だから普通日常的にお好み焼きを食う。
そうなると世間の人々は
俺たち広島人が
いつもどんなお好み焼きを食うのか興味があると思う。
答えは

「そば肉玉」

観光客の人が食う

「生いか、生えび入り」
とか
「カキいり」
とか
「餅チーズ」

などはまず食わない。
うどん入りもあんまり食わない。
あれはあれで悪くはないんだけど
量が多いんだ。

俺が子供のころのお好み焼きは

「野菜天」

というやつで
肉すら入ってなかったし
卵は自分で持ち込んで焼いてもらっていた。
つまり
小麦粉を薄くクレープのように焼いたものの上に
キャベツともやしと天かすをのせて
焼いてソースをかけたものがお好み焼きで
肉入りは特別だったし
40年ぐらい前は
そば入りやうどん入りも
そんなにみんなが食べるものではなかったんだ。
現存する元祖と呼べるお好み焼き屋さんは4軒。

「みっちゃん」
「八昌」
「へんくつ」
「麗ちゃん」

で、
どれも実はもうすでに

「お好み村」

にお店はない。
というより、
現在のお好み村には
そういう意味での歴史のある店はないんだ。
意外かも知れないけど
俺はお好み村には
おそらく10回も行ったことがないと思う。
観光地だからね。
広島風お好み焼きの歴史は

「みっちゃん」

が作ったといっても過言ではなく
今のスタイルは
ほとんどがみっちゃんから始まったんだけど
最初はご飯だったらしい。
今でも時折見かけるけど
そばやうどんの変わりにご飯を入れるお好み焼きが
本当は始まりだったんだそうだ。
その次にうどんで
中華そばを入れるという今の主流のお好み焼きは
みっちゃんから始まったんだ。
だから毎日2~30メートルの行列が出来るんだけど
実は俺、
このみっちゃんもほとんど行ったことがない。

「進化するお好み焼き」

を標榜するから味的についていけないんだ。
ちなみに観光客の人たちは

「俺たちの行かないお好み焼き屋で
俺たちの知らないお好み焼きを食ってる」

わけで
俺たち広島人は
イカでもえびでもカキでも
別に焼いて食ったほうが
お好み焼きに入れるよりうまいと思ってる。

マヨネーズをかけるのも
もともとは関西のスタイルだと思う。
少なくとも広島風でマヨネーズというのは
最近までなかったんだ。
これはソースの違いで
関西のソースは味がきついので
マヨネーズで味を調整するというのが
ありだったんだと思うんだけど
広島風のソースは
もともとマイルドなので必要なかったんだ。
まあ好みなんだけどね。

いわゆる

「おたふくソース」

なんだけど
これって実は
お好み焼き屋さんの主流のソースではない。
業務用には別のいろんなソースがあるんだけど
おたふくは家庭用で有名なので
お好み焼き屋はみんなおたふくだと思われてる。
お好み村のソースもおたふくではないし
みっちゃんもおたふくではない。
確か

「カープソース」

だったと思うが・・・。
味は・・・
驚くほどの違いはないと思うよ。

さて、
俺の一番好きなお好み焼きの具なんだけど
当然

「キャベツ」

・・・・
あんだよ?
もんくあっかよ?
なんてさ。
広島風のお好み焼きでは
そのお店の技術のレベルはキャベツで決まるんだ。
キャベツの切り方と蒸し方で
おいしさが決まる。

「え?蒸し方?」

広島風お好み焼きの味は蒸しキャベツの味なんだ。
実は焼いているわけじゃないんだ。
ためしに
フライパンにキャベツをきったのを入れて
ふたして焼いて
おたふくソースをつけて食ってみるとわかるんだけど
普通に広島風のお好み焼きの味がするよ。
お好み焼きというのは
俺たち広島人にとっては
普通の食いもんだからね。
変わったものを入れたりはしないさ。