好きなチョコレートは? ブログネタ:好きなチョコレートは? 参加中
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俺は

「ゴディバ」

のミントスティックが非常にお気に入りなんだけど
ベルギー王室御用達の貫禄というか
味はさすがだと思う反面
実はこのブランド意外に歴史が浅いんだ。
日本国で最初に
カカオから一貫生産でチョコレートを作ったのは

「森永製菓」

チョコボールの森永ね。
これが実に1918年のことで
ゴディバの設立が1926年だから
森永のほうが歴史があるんだ。
ちなみに森永の会社設立は1910年だから
断然森永のほうが老舗ブランドなんだけど
日本人は自国の製品はあんまり評価しないからね。
でもさ、
日本のお菓子メーカーのチョコレートは
現実には世界で一番おいしいんだ。
これは

「コストパフォーマンス」

という意味において
あれだけの値段で
あの味は全世界を探してもどこにもないんだ。
これは誰もが100円か200円で
世界最高水準のチョコレートを
手軽に食べられるというすごさを
あまりに当たり前すぎて実感していない現実があるんだ。
これはたとえばアメリカの代表的ブランドの

「ハーシー」

でも
あの独特の風味は
実は混ぜ物が多いのであんな味になっているんだ。
だから、
アメリカ以外の全世界で売り上げの上位には選ばれない。
俺はあれはあれで好きだけどね。
この味はイギリスの

「マッキントッシュ」

も似た感じだけど

「キャドバリー」

もそうで
これらは混ぜ物というよりもともとミルクが強いんだ。
ヨーロッパの人はビターチョコを好むので
イギリス・アメリカ以外には
こういう甘いチョコレートはあんまりない。
売れないからね。
だから俺はヨーロッパ系では

「リンツ」

を進める。
けどさ、
やっぱり値段を考えると日本のものがおいしいね。

あと、
全世界の誰もがやらないのに
日本人だけがやるのが

「冷蔵庫にチョコレートを入れる」

という行為で
これは実はあほ以外の何者でもないんだ。
これをやると極端に風味が落ちるからね。
チョコレートは室温で保管して
夏場は食べたいのを我慢するか
チョコレートアイスにすればいいんだよ。
ちなみに
チョコレートの究極のケーキというと

「ザッハトルテ」

だと思うけど
これ正式には

「サハトルテ」

が正しい。
これこそ食べる前に冷蔵庫から出して
室温で解けかけをいただくのが正式な食べ方で
コチコチの冷えた状態で食するのは
このお菓子に対する冒涜以外の何者でもないんだ。
チョコレートというのはもともとは飲み物で
固形になった食べるチョコレートの発明は
1847年ごろイギリスで開発されたものの
これは非常にまずくて
商品として成り立たなかったんだ。
ついで、
1876年ごろスイスで発明されたのが
世界初のミルクチョコレートなんだけど
ザッハトルテの歴史は1832年のことだから
世界初のミルクチョコレートの歴史より40年も古いんだ。

「えっ!えっ!えっ?」

ふふん、
ザッハトルテは
チョコレートでできていると思っているでしょ?
チョコレートで固めたものは
オリジナルではないんだよん。
ザッハトルテはもともとは
ウィーンのホテル・ザッハーの
菓子職人フランツ・ザッハーが作り出したお菓子で
作り方は秘中の秘とされ門外不出だったのに
ホテル・ザッハーが経営危機になって
ウイーンの洋菓子店

「デメル」

に財政支援を求めたところ
作り方が流出したといわれているんだけど
この当時のレシピだと
ココアの粉をシュクレ(砂糖菓子)のように
仕立てたもので
コーティングするようになっているんだ。
つまりチョコレートではないんだ。
俺はこの方式で
ザッハトルテを作ったことがあるけど
なんせオリジナルを知らないものだから
完成品が正しいのかどうなのかわからないままだし
今では
デメルのものは日本国内でも買えるみたいだけど
俺はいまだに食すチャンスがないんだ。
俺の作ったやつは
見かけはデメルのものと似ていたけどね。
味は不評だったなあ。
まあオリジナルであろうと
そうでなかろうと
おいしければいいんだけどね。

「俺は本物でなければ認めない」

ってあんたは美味しんぼか?
だったらあんたの食べるティラミスは

「サボイアルディ」

というイタリアの
フィンガービスケットで作られているんだな?
これ以外のもので作ると
本当はティラミスではないからな!
とまあこんな風に

「本物」

とか言うときりがないんだ。
おいしければいいよね。