ユキヒョウという動物がいる。

ヒマラヤなどに生息する猫科の動物で

厳密に言うとヒョウではなく

独立した種なんだけど

体の模様からヒョウと呼ばれるんだ。

これは絶滅危惧種で

一時は


「幻の生物」


とすら言われ

事実全世界で1000頭ぐらいしか

確認されなかったんだけど今では

保護の甲斐あって5000頭ぐらいにまで増えているんだ。

このユキヒョウ日本では

以下の動物園で見ることができる。


「札幌市円山動物園」
「旭川市旭山動物園」
「秋田市大森山動物園」
「群馬サファリパーク」
「東武動物公園」
「多摩動物公園」
「日本平動物園」
「浜松市動物園」
「アドベンチャーワールド」
「東山動物園」
「神戸市立王子動物園」
「熊本市動植物園」


この生き物は

北極の白熊と同じく氷河期の生き残りで

地球が温暖化するに連れ

生存圏が少なくなっていく生き物なんだ。

生物の相というのは

実は気温で決まるところがあって

高山植物はこれからの季節

山の中に忽然と巨大な花畑が出現するように

咲き誇るんだけど

これも実際は氷河期の生き残りなんだ。

つまり、

短い夏の間に

いかに子孫を増やすかが

この種の生物の生存の鍵で

それに失敗すると滅んでしまうんだ。

氷河期が終わるにつれ

移動能力のあるものは北極圏に移動し

移動能力のないものは高山に残ったんだ。

これが高地の生物であり

高山植物なんだけど

ご存知のとおり今では

温暖化でやばい状況になってきているんだ。

ただし、

仏教的な世界観には


「保護」


というのはないので


「滅び行くものは滅ぶ」


というのが正しいんだけど

人の宿亜として救ってしまうのも仕方のないことで

やはり人間として


「守りたい」


というのは普通の感情だと思う。

ここで仏教の世界観を

冷酷だとか思うかもしれないけど

それは大きな間違いで

すべてが理詰めで論理的である仏教では

滅ぶのもその運命のうちだと考える。

だから、

救うという心が自然発生的に表れるのを


「徳」


と考えるんだけど

これは悪人とか善人にかかわらずあることなので


「くもの糸」


という話のたとえのように

どんな悪人でも救われるはずの


「何かはあるものだ」


と説くんだ。


話がそれた。

ユキヒョウは毛深いので大きく見えるけれど

実際はヒョウよりも小さくて

130センチぐらいしかないんだけど

厳しい環境に適応するために独自の進化を遂げた結果

力が強いんだ。

だから、

自分の3倍もの大きさの獲物を捉えることができる。

極地というのは食物が極端に少ないので

獲物は選べないんだ。

だから

自分より大きい動物を倒すのは仕方のないことで

現実には

猫科の動物は慎重だから

こんなリスクは犯さないんだけど

できないわけではなくて

キリンを倒すライオンや

象に乗っている人を襲うトラも確認されているから

できないわけじゃないんだね。

ジャンプ力もすさまじくて

15メートルぐらい飛ぶところも確認されているし

高山の食物連鎖の頂点として

完全な進化を遂げた生物なんだけど

これを絶滅寸前に追い込んだのは・・・


「人間」


なんだ。

この生き物の毛皮は

猫科の動物の毛皮として最も美しく

最高級で毛皮のために乱獲されたんだ。

インターネットでも見ることができるんだけど

映像でも写真でも本当に美しい動物で

尻尾がぶっといのでちょっとかわいかったりして

こういう生き物を毛皮のために滅ぼすなんてどうかと思う。

まあそうは言っても

山の中で出くわすと食われるかもしれないから

俺は見に行く気はないし映像で十分だけどね。

俺がこの生き物に興味を持ったのは

おそらく30年以上前で

初めて読んだヘミングウエイの小説からで


「キリマンジャロの雪」


という小説なんだけど

死に掛けたハンターが夢で

何かを求めてキリマンジャロの頂上を目指して

力尽きて死んだヒョウの亡骸が

万年雪に埋もれているという光景を見るんだけど

小説の中身よりヒョウのほうがインパクトがあって

調べているうちに


「雪の中で暮らすヒョウ」


が存在するんだと感心したからなんだ。


なお、

先ほどもちょっと触れたけど

俺は高山に高山植物を見に行きたいとは思わない。

それは、

人が行けば行くほど破壊される環境もあるっていうこと!

写真や映像で見ることができるなら

見に行くことも人間のエゴだと思うからさ。


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