かれが 好き


かれがいなければ わたしは いきられない

かれも わたしがいなければ いきられない


お互いに そう想ってる


かれのことを 愛しすぎた

かれと離れるなんて 考えられない

だから…

吹っ切ることにした

笑顔になってあげることにした

許してあげることにした

たくさん流したふたりの涙は 無駄にしない


からだを重ねることで 確認しあうことで


吹っ切れたと思った



でも 


かれが側にいるのに ふと 心がひとりになっていた



全然吹っ切れていないことに気付いた



あの日の…

楽しそうなかれからメールがよみがえる


笑っている女の子の顔


甘えん坊のかれは どんな顔で遊んでいたの?


女の子と どう接していたの?


渋滞中 車の中はどうなっていたの?




もやもやして もんもんとして 気になって気になって


涙が 止まらない



旅行からの帰り 散策しようと移動していたけれど


心が痛くて ホントに 胸が痛くて 涙が溢れて…


”帰りたい…”


って言ってしまった



走る車の中で 必ず手を握り合うのに 


涙が止まらなくて 胸が痛くて 心が遠くて できなかった



サービスエリアで もう限界


食べながら 涙が止まらない

感情が 悲しさから抜け出せない


なぜ そうなのか わからないかれ



やっぱりちゃんと 話さなきゃ



色々思い出して 絶えられないこと

悲しくて 仕方ないこと

すごく すごく 裏切られた って感じていること

そんな風に考える 自分が嫌なこと

妬きたくないこと



吹っ切ってあげたい

だから時間がほしいこと


好きで好きで たまらないこと


かれも 一緒に泣いていた


わたしを悲しませて 辛いって 泣いていた



なんとか 頑張った

笑顔になってあげた


今までと変わらず それ以上に 愛している



運転するかれの手を 握ってあげられた

涙を止めてあげた


あまりに泣き過ぎた


女々しい うざい女と思われて 嫌われたかな?


少し気になって



”すきでいて いいんだよね?”



運転するかれに 尋ねた



かれは うなずいて たくさんの涙を流していた


”愛してる”


泣きながら かれは 言ってくれた







カードは そんな日の最後に もらった

すごく すごく嬉しいけれど

ホントは 微妙に複雑…

傷つけることがわかっているのに 行動した かれ

悪いとおもっていても 流された かれ

心のどこかで 友達だからいいじゃん って考えていた かれ




かれと離れている今 


やっぱり どこかで 許せていないじぶんがいる




…心が 痛い