来春の花粉シーズンを前に福島県など
16都県でスギ花粉に含まれる放射性セシウムの濃度調査を行っている林野庁は27日、
福島県内の調査地点のうち87カ所分のデータを中間報告として公表した。
87カ所の最大値をもとに試算したところ、
花粉の吸引で受ける放射線量は毎時0.000192マイクロシーベルト程度で、
同庁は「花粉の吸引による被ばくを心配する必要はない」としている。
同庁は、東京電力福島第1原発事故による森林汚染の問題化や、
花粉が数百キロ飛ぶこともあることから「関心が高い」として調査した。
福島など東日本約180カ所で、花粉を出すスギの雄花を採取し、
うち福島県内の原発に近い地域を中心に中間報告をまとめた。
87カ所のうち、最も雄花のセシウム濃度が高かったのは
浪江町内のスギで1キロあたり25万3000ベクレルだった。
ただ、スギ花粉は1個あたりが非常に軽く、
データのある過去9年間で最大だった08年3月の飛散量
(1立方メートルあたり花粉2200個)をもとに試算しても、
1時間で受ける放射線量は成人で0.000192マイクロシーベルト程度との結果が出た。