京都六角華わらび『麓寿庵』 | 花万朶

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美味しいもの…ときどき

3月にオープンしたばかりのお店
京都六角華わらび 麓寿庵

約100年前の邸宅は国の登録有形文化財に指定されており、明治から大正に活躍した日本画家今尾景年の邸宅だったそうです

*南禅寺法堂の天井に描かれている雲龍図を描いた方


お部屋に案内される前にスタッフの方が館内の説明をしてくださいます物申す


青紅葉が美しいお庭を眺め渡り廊下を歩き



茶室の前のお庭は平安時代羅生門の柱の礎石だったと言われるものをつくばいとして使用


この電灯、紛れもなくレトロ電球



ここが茶室です


大正天皇から賜った床柱猿

この木のこぶを猿の姿に見立て、半月のくりぬきで月を表現しているそうですお月様


これは「僧祇律」の故事で猿猴捉月

「猿猴月を取る」

昔、インドの波羅那(ハラナ)城で500匹のサルが樹下の池面に映った月を取ろうとし、互いに他のサルの尾をつかんで高い枝を下りて池に臨んだものの、ついには枝が折れてみな水に落ち溺れ死んだというたとえです

できないことをしようとして失敗すること、身の程知らずの望みを持ってかえって失敗すること…だそうです←が痛いですね(笑)

天井は今では使うことのできない屋久杉


奥のお庭を眺められるお部屋でわらび餅をいただきます(このお庭には降りられます)


めずらしく四季すべてが描かれている掛け軸


欄間も今尾景年の作品



メニューは華わらび餅 1,550円

ほうじ茶200円・抹茶400円

冷たいほうじ茶(お代わりあり)

自家製黒蜜ときな粉


エディブルフラワー入りのわらび餅はなんだか…おはじきのようですねニコニコキューン



ぷるる〜ん♪


これをわらび餅というのかどうか謎ですが、映えは間違いなしですチョキ


とにかくロケーション最高で観光客で溢れかえる京都の街中にいることを忘れてしまいそうなくらい喧騒とは無縁な空間

このガラスも大正時代のもので厚めで波打つような独特の仕上がりが美しい(今はもう作れないとか)


お金をかけたら出来上がる代物ではなく、気が遠くなるような時間と想像もつかない手間で成立している贅沢な空間ですキラキラ

居心地良過ぎて時間を忘れました笑