今月にはプロジェクトは終了予定、今はお客さんに納品するファイルに誤りがないか、最終チェックを行っている。もともとプロジェクトとしては要件定義の後に設計・開発と進んでいく予定であったのだが、コロナの影響などの様々な要因が重なり要件定義で打ち切ることになった。私の本プロジェクトが解散した後の仕事は未定になっている。

 

この1年の要件定義を振り替えると、暇な時間が多かったなあという記憶がある。打ち合わせには参加して議事録を作成したり、既存のパッケージを調査したりはしたが、特に要件定義のための資料作りをしたりお客さんと会話したりということはなかった。先輩方は5月ころがかなり忙しかったといって体調不良を訴えていたが、私はなんてことはない。週の大半はテレワークで、そのテレワークの日は仕事がなければただ1日中PCの前に座っているだけ、という日々が続いた。とにかくやる仕事、任された仕事が少なく、大半は自習であった。これだけ適当な日々を過ごして大丈夫なのか、という不安に駆られることもあったが、生まれつきの怠けもの、すぐに能天気な気分に戻っていく。チームの先輩方はこれだけ私がだらだらしているとは想像できないだろうが、あまり仕事を任されないことを考えるとやはり私の信頼性は低いのだとは思う。

 

最も大きな不安は技術力が磨かれないことだ。現在のプロジェクトを適当に過ごしてきたから到底内容は覚えていないし、次のプロジェクトに移っても知識を活かしていくなんてことは不可能である。別プロジェクトで、何か要件定義の話を聞かせてくれといわれても何も覚えていない。あれだけ要件定義をやっていたプロジェクトにいた人なのに、という印象を持たれるのは恥ずかしいとは思う。

 

これを書いていて少々の危機意識を感じた。だが結局午後には忘れているだろう。能天気は気楽だが、後悔先に立たず、である。