12月に入ると10年以上も前に別れた元旦那から連絡が来て久々に会うと、もう一度付き合おうと言われる。















私は若干引いた。


だって元旦那は気絶しそうに悩んだ後、

振り絞るように付き合おうと言ったのだ、

では、旅行に行こうと誘ったのはそもそもどういうつもりであったのか、など気にもなる。





しかし、

正式に付き合うとなると人生のスケジュールを引き直す必要があるなと思いしばし固まる。

すると、



さあいざ部屋に行こう。



と元旦那が私の腕を引っ張るから、

ヲイしばし待たれよと、二の脚でグイと踏ん張る。




この流れでいちいち男と寝ておったら、

今頃私はバツ520にはなっておろう。






今日は駄目だ家に帰れ。

と言うと彼は、何故だ嫌だとかなり執拗い。




マンションの住人の邪魔になるしみっともないぞと言うと、ようやく大人しくなり、

しょんぼりと手を振る。

















お主、まさかとは思うが、

ヤリたいだけでは無かろうなと、

しばし疑惑の目で彼の背中を眺める。

そして、その疑いは中々払拭出来無い。







それからほぼ毎日のように彼からはメッセージが送られてくる。


ハーゲンダッツの新商品だの、

新しく買ったパソコンだのが画像と共に送られてきて、何だか彼一人でバエておる。

















元旦那には、

結婚相談所に入会しておる事は伝えておらぬ。




相談所に入っている女なら、自分と気兼ね無く遊べるとか思われても嫌だし、

どうなるか解らぬような余計な事はヘラヘラと話さなぬようにしておる。






それでまあ、考えた挙句、年末は暇であるし、

正月は家に泊まりに来いと誘ってみた。




だって、まあ何というか、



例えば、私は中学に入ってすぐ、

ニューキッズオンザブロックのファンになりCDも擦切れる程聴いておったが、

それが10年も経ちすっかり忘れておった頃

ニューキッズオンザブロックが再結成したとか言われたら、

ちょっと聞いても見たくなるだろう、
















それでだ、

再結成した元旦那はどんな感じであるのかと、

ちょっと試してみようかと、思ったりもするだろう。



まあ、そんな感じだ。