銀行のディーリングルームでは朝、ディーラーたちが集まり、その日の情報やそれぞれの相場観を交換する会議が開かれます。
私が経験したことですが、この会議で非常に説得力のある相場観を披露するディーラーがいました。
会議が終わり、それぞれが市場に出て行きます。
市場の様子を見ていると、彼が会議で話していたような相場展開になっています。
取引が終わるころ、彼にどのくらい儲けたかと聞くと、何と損をしたと言います。
それも損失限度額を超えての損を出したと言うのです。
不思議に思って事情を聞くと、ドル円レートは買ったレートより一時は200ポイント(2円)も上がったのですが、そこで利益を確定せず、その後下げに転じ、逆に200ポイント以上買ったレートより下がり、そこで損切りをしたと言うのです。
まあ、こういうこともたまにはありますが、彼の場合、同じような損が何度も続きました。
彼は相場が自分に有利に動いても、結局、損するまでポジションを持ち続けてしまうのです。
それも損失限度額を超えるほどです。
逆のケースもあります。