3月。うららかな春の訪れは、前原誠司その人にとっては不吉をもたらす季節だということが強くすり込まれたことだろう。


今から6年前、故人となった永田元議員の、いわゆる「偽メール問題」を受けて民主党代表を辞任したのも3月だった。


連合擁立や旧社会党系の議員ひしめく民主党にあって、保守系の多い松下政経塾の受け皿となってきた民主党。中でも、リーダーの呼び声高いのは、前原誠司だった。


あまりにも保守すぎちゃって、


「あんたほんとは自民じゃないの??」


と言われることがあったが、決断した末は今回も


「自民じゃなくて辞任。。」


党の結束を維持するために苦汁を飲んだ。


また、前原と並んで松下政経塾系のリーダーの呼び声高い野田よしひこ財務大臣にも、資金スキャンダルの火が吹き始めている。


(引用始まり)http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210302037.html


脱税で起訴された男性が実質オーナーとみられる企業グループが野田財務大臣の政治団体のパーティー券を購入していたほか、蓮舫行政刷新担当大臣に政治献金をしていたことが明らかになりました。

 野田大臣の政治団体「野田よしひこ後援会」の2007年分の収支報告書によると、東京・千代田区の企業2社が、それぞれ40万円ずつパーティー券を購入していました。この2社は、2004年に競馬予想の情報提供会社の脱税事件で逮捕・起訴された男性が実質オーナーの会社とみられています。
 野田財務大臣:「仮に脱税をした法人や個人であるならば、それは今の職責上、適切ではないので、返還も含めて検討したい」
 また、このうちの1社は、蓮舫大臣が代表を務める民主党の支部に2007年に120万円寄付をしていました。
 蓮舫行政刷新担当大臣:「まさに『李下に冠を正さず』じゃないですけれども、道義的観点から、事務所に言って、返還するように指示したところです」

(引用終わり)


実は、この脱税企業には前原もパーティー券を購入してもらっていたという。前原氏としては、早めの辞任で、外国人からの政治献金以外の問題にも野党の追及が及ぶのを防ぐ狙いがあったのだ。


今回の辞任で、管内閣が総辞職に追い込まれた後の首相候補が1人消えた。ということは、次期首相は岡田が本命だろう。


2月に行われた時事通信の「首相になってほしいアンケート」を見ると、前原首相を推す声は8.9%でダントツ。続いて岡田と石破が7.2パーセントで並ぶ。


これ以降、民主党議員で名前の挙がる人は出てこない。時事通の調査は対面型で定評も高い。結果はある程度、有権者の平均的な声が反映されているだろう。


管内閣は岡田内閣に模様替えして、それで予算関連法可決へ向けて離れていってしまった民主党議員、また、社民・公明への協力を呼びかけ多数は形成を図る。


小沢や公明党との交渉は苛烈極めるだろう。やがて、チキンレースのような状況ができあがってくる。予算関連法可決が困難になればなるほど、国債の評価格下げのニュースなど、ソブリンリスクの顕在化を示すニュースが出てくる。


「予算関連法が春に間に合わなくても、1、2ヶ月なら別会計から資金流用して持たせることができる」

「その間に野党が、『このまま政局で予算審議を遅らせていいのか?』という気になってくれるのを期待する」


民主党関係者からはこんな声も聞こえてくる。与党と野党、最初にブレーキを踏むのはどっちか。そういう緊迫感が今後高まってくる。


ところで、仮に解散総選挙になったとしても、誰がそこに希望を見いだすのだろうか。


自民がだめだったから民主に投票した国民。

民主もだめだったから自民にまた投票する国民。

これが長らく理想として求められてきた2大政党制?


違うだろう!!!!


小沢一郎も地域政党も、ちょっと最近元気はないがみんなの党も(かなり元気ないが桝添新党も)虎視眈々とがらがらぽんを狙っている。


かつての新党ブームみたいな情勢は近づいているだろうし、小沢の心中にあるのはそういうこと。