6時10分「明日も6時10分にお会いしましょう」 軽やかに 今日も番組がおわる なんて深い言葉なんだろう 母は明日も生きているだろうか もう明日は来ないかも知れない 祈る気持ちで 若い女性アナウンサーのほほえんだ顔を 病室でみつめていた あの時 母はどんな思いで聞いていたのか 次第にテレビをみる元気がなくなり 音だけが流れ やがて音も受けつけなくなって 死んでいった あれから半年が過ぎて ようやくおしまいの言葉に 胸が痛まなくなった