2. 子供のしつけ方法について
【しつけは厳しく?】
幼い子供にこそ,厳しくしつけをするべきであるという主張があります.「0歳からの母親作戦―子どもの心と能力は0歳で決まる
」で,ソニーの創業者である井深さんは,3歳までの子供は何でも吸収してしまう素晴らしい能力を持っているので,この時期にできるだけ良い刺激を与えなければならないと主張していらっしゃいますよね。
乳幼児期に正しくしつけられずに甘やかされて育った子供は,将来,道徳観の優れた自立した成人にはならないみたいです。
「乳幼児には理屈が分からないから,というのは理由になりません.乳幼児期に理解させる必要はなく,体に染み込ませることが大切なのです.」という趣旨のことが書いてあります.
この本からの影響かわかりませんが、厳しくしつけをされている家庭が多いのではないでしょうか?
父親はともかく,毎日子供と一緒の母親は,厳しくしつけなければいけない自分と怒られてかわいそうな子供の姿に,心を悩ましているのではないでしょうか?
それが本当に良い育児なのかどうかは疑問ではないでしょうか?
【子供を信頼するしつけ 】
厳しくしつけをしようとすれば,何かにつけて子供を怒ることになってしまいます。 いつも怒られてばかりの子供が,のびやかな明るい子供に育つと思えますか? だからって、怒らないで,どうやってしつけができるのでしょうか? そう感じる親も多いはずです.小さな子供なんて,親がしてほしくないことばかりするのですから.メリハリをつけてダメなときにはきちんと怒り、物事をできたときには褒めるということをやることです。 怒るときには子供と真正面から向き合っていけないことを「NO」ときちんと教えてください。そしてその後できちんとできたときには褒めてハグすると子供は喜んで行動します。 間違ったことはきちんと言い聞かせれば2歳を過ぎた子はわかるのでメリハリをつけた教育を心がけましょう。
子供を信頼していれば,子供は2歳でも約束をきちんと守りますよ.子供の気持ちを無視して,「ダメ!」と頭ごなしに子供をどなっていませんか? そのような親の言うことを,子供が疑問に感じて他の子に同じ事をするようになってしまっては、しつけとは言えないですよね.
無理に子供を親の思う通りにさせようとせずに,子供と真正面から向き合って子供を信じてあげられることが大切なのではないでしょうかね.
お母さんがんばってわが子をきちんと躾けてくださいね。
【親の責任 】
育児を始めた当初はしつけに対する様々な知識を得ておくことは大切だと思います。でも100%正解だと言えるしつけの方向性がない以上,色々な情報を得て,その中から自分で自分たち親子に合ったしつけ方法を選ぶしかないのでは・・・・
どのようなしつけの方法にも,長所と短所あります。子供にも当然個性があるわけなので,全ての家庭が同じ方法で子育てやしつけをできるはずはないのです.自分の子供と向き合う中で,わが子に合ったしつけ方法を探していく.それが親の務めではないでしょうか。 親も子も一緒に成長していくのが子育てでありしつけなのではないのでしょうか?