口臭というと、臭いの強い物を食べたせいとか、胃の調子
が悪いときに起こると考えますが、それらはごく一時的な
もので、さほど問題にはならないのですが、口臭の根本
原因の80%は“歯周病”にあるといえます。
歯周病は歯周病菌が歯肉(歯茎)や歯槽骨(歯を支える骨)
など歯の周りの組織に入り込んで炎症を起こしたり、組織
の一部を溶かしてしまったりする病気です。
ひどくなると、歯がどんどん抜け落ちていく怖い病気で、
厚生労働省の調査では、日本人の歯周病患者は成人の約80%
以上と言われています。
歯周病の引き金になることは歯と歯茎の境目にプラーク
(歯垢)という汚れがつくことです。 プラークは単に
こびりついた汚れと違い、中身の80%はなんと細菌で、
その種類は300~400種にも上ります。
驚くべき細菌の数ですが、かなり神経質に歯磨きをして、
文句のつけようのないくらい清潔にしている人でも、口の
中には約500億個の細菌が棲みついていると言われています。
普通の清潔度の人だと約2000億個、歯周病の進んだ人に
なると、なんと1兆個以上もいることがわかっています。
これだけ聞いたらゾーとしますよね、口臭ぐらい発生する
のもわかるというものですよね。
明日は歯周病についてです。