最近は夏場だけではなく、よほど寒い季節でない限り、
コンビニや自販機で買うドリンクは冷えているのが
常識になってきました。
しかし、私たちが日常的に口にする飲み物がいつも
冷えている時代なんて、人類の歴史始まって以来、
わずか20年ぐらいのものではないでしょうか。
人間は今冷たい飲み物をどんどん胃に流し込んでどう
なるのかという人体実験をしているのかもしれません。
さっそく、無視できない影響が出ています。その一つ
が冷たいものを飲み続けると、お腹に脂肪がたまり、
ぽっこりと出てくるというものです。
これを『コールドドリンク症候群』と名づけて警鐘を
鳴らしている医師もいるぐらいです。
なぜこのような症状が起こるのか、理由は3つほど
考えられます。
第1にドリンクが水やお茶ではなくジュースや清涼
飲料水の場合は、果糖や砂糖が含まれていますから、
それだけで飲みすぎれば内蔵肥満の危険性があります。
第2に冷たいものを飲むと胃の周りの血液が冷え、
血管も収縮します。必然的にお腹周辺の代謝効果が
低下しますから、脂肪がつきやすくなります。
第3の理由は体が脂肪を増やすことで冷えた胃を守ろ
うという防御反応を起こすことです。
北極や南極に住む動物たちが厚い皮下脂肪をまとって
いるのと同じメカニズムで、体が内臓の冷えを守ろう
と脂肪細胞や脂肪組織を増やしていくので、それが胃
の周りにだけ起こった結果だと思われます。
やせているのにお腹だけぽっこり出ている人はコール
ドドリンク症候群の可能性があります。注意してください。