久しぶりの書籍ネタ。

以前、Twitterで「面白い」と
ちょっと話題になってたので買ってみました。








井上章一さんの『京都ぎらい』。


内容は、本の帯に書いてあるとおりです(;^_^A


これねー
たぶん、他府県の人には少々わかりづらい部分があると思う汗

「洛中洛外」っていう言葉があるんですが

洛中・・・京都市内(よく私が幕末の史跡をUPしてる場所らへん)

洛外・・・伏見とか私が住んでいる宇治市とかの郊外

っていう意味があるんです。


で、私も実は新選組を勉強していくうちに
だんだんわかってきたんですが

「洛中」に住んでいる京都人は

「洛外」に住んでる人を「京都人」と呼ぶことに

ものすごい嫌悪感を感じるそうなんです。


なので、宇治市に住んでいる私が

「京都人です」っていうと

「はぁ?宇治市に住んでるくせに!」って

なる人もいるってこと涙



筆者である井上さんは、嵯峨市で生まれて
現在は宇治市にお住まいだそうですが

過去にそういう風にさげすまされてきた
劣等感といいますか・・・

そういう京都人の醜さを書かれています。


ただ、私と井上さんの違う点。

私は生まれは京都市内。いわゆる洛中です。

そして、小学校3年生のときに宇治市、洛外に引っ越してきました。


でも・・・私自身
そういう人に出会ったことは一度もありません。


なので、本当につい何年か前までは
そんなこと気にしたこともなかったんですが

とある先生のツィートでこんなのがありました。


京都の伏見に坂本龍馬が常宿としていた「寺田屋」があります。

よく本には、「坂本龍馬が京都で常宿としていた」と言う風に
書かれるんですが
この書き方はおかしい、と。


なぜなら、「伏見」は「京都」ではないから。



「えっガーン」って思いましたよ(笑)

じゃあ、この先生からしたら
伏見のもっと南にある宇治市は「京都」ではないのね、ってがーん


この本を読んでいて、それを思い出しました。


なので、洛中に住んでる人の中には

本当に一部だと思いますが

そういう人がいるってことなんでしょうね・・・どよーん



何度も言いますが、私はそんな人に出会ったこともないし
そんなこと思いもしない。

どっちかというと、中立な立場かもσ(^_^;)


でも、正直なところ、愛着があるのは洛中です泣き


宇治市にはもう20年以上住んでますが
「好きか?」と聞かれたら
申し訳ないけど、考えてしまいます。

いい思い出がないんですよ泣

暗くなるから詳しくは書かないけど
小中学校といじめにも合ってましたし
友達なんて1人もいないグスンっ

高校も宇治市内だったけど
周りは、市内や大阪方面の子が多くて
逆に市内の子とは、今でも友達関係が続いています。

でも、実際結婚して、そのまんま宇治市に住んで
子育てをしているけど
遊びに連れて行きたい!と思うのは洛中(笑)


なので、この本を読んでいて
「わかるな」って思う部分もあれば
「へぇ~そうなんや~」って思う部分もありました。


でも、激しく同意してしまったのが

「七」を京都では「ひち」

って読むってこと(爆)


「七条」は「ひちじょう」

「七五三」は「ひちごさん」

「上七軒」は「かみひちけん」

っていう風に。


私の旦那はんは「しち」って言うんですが・・・。

京都では、「ひち」なんですちーん


そういうことも書かれています。


タイトルは「京都ぎらい」ですが
京都が好きな人が読むと
京都の違う面が見れて、面白いと思います。


だけど、「あ、そうなんだ~~~」って程度に
思ってほしいちーん


皆が皆、この本に書かれてることを言うわけではないですうるうる


まぁ、「きらいきらいも好きのうち」ってやつ?(笑)




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