おはようございます晴れ
今日は気持ちのいい秋晴れです。

今日、息子もいつも通り元気に登校していきました。
「嘘をつく」っていうことがあったけど
友達を傷つけるとか、そういった
周りに迷惑をかけるような嘘でなく
あくまで家庭内でおさまることだったのが
せめてもの救い・・・ペコリ


さてさて。


先週にまた1冊本を読み終えました。
本当は週末に書くつもりが
息子のことがあったので、今日になってしまったちーん


今回読んだのは





木内昇さんの『新選組裏表録 地虫鳴く』。

※「裏表」と書いて「うらうえ」と読みます。


木内さんの本は前に



新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)/集英社

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この『新選組 幕末の青嵐』を読んだんですが
これがすごく面白くてきらきら!!


なので、『地虫鳴く』も
絶対読もうと思っていたんですが
こちらもすごく面白かったです。


『幕末の青嵐』が新選組視点で書かれているのに対し
『地虫鳴く』は御陵衛士側から書かれています。


「阿部隆明」と改名した
御陵衛士の生き残りである阿部十郎が
明治32年6月に東京であった
「史談会」でその経歴を発表するところから
物語は始まります。

これは史実でもあるので
その辺にも詳しくないと
「え、何のこと?」ってなるかも。

てっきり伊東さんが主人公だと思っていた私は
この始まりに、ちょっと驚きました。


阿部十郎は、元々は新選組にいた人物です。

文久3年、新選組が誕生してすぐの頃に
新選組に入隊するんですが
その約半年後に脱走しているんです。


その後、「高野十郎」と名前を変えて
大阪に下り、旧知だった谷万太郎の許に寄宿。

ちなみに谷万太郎の兄は、副長助勤の谷三十郎です。


そして、慶応元年に大阪で
ぜんざい屋石蔵屋を襲撃する事件が起きるんですが
その時に、阿部十郎も活躍し手柄をあげるんです。

その後、伊東さんたちが新選組に入隊した頃に
新選組時代に仲良くしていた浅野薫の勧めもあって
新選組に復帰した・・・っていう経歴がある隊士なんです。
(もちろん、この復帰の際は
ぜんざい屋事件の働きもあり、脱走の罪は問われず)



そして、語り手も阿部十郎の他に
篠原泰之進・尾形俊太郎といった
あまりスポットが当たらない隊士たちなんですが
人間くさくて魅力があったし
山崎烝が登場するたびにわくわくしました。

大道である、土方さんや総司さんが
めちゃ脇役だし

それと当時の時代の流れと、
それぞれに抱えている不安や葛藤、
それをうまく史実と絡めていて面白かった。


木内昇さんって、女性の方なんですが
文章がとても読みやすい(笑)


でも、読み終わったあと
このタイトルの『地虫鳴く』の意味が
なんとなくわかる気がしました。

最後の2ページは、じーーん・・・となりますよん。




そして、先週の土曜は祖父の家へ行ったんですが
その行き道で、旦那はんが本光寺へ寄ってくれました。

頼んだわけでないんだけど
息子のことがあった後だったので
気を遣ってくれたんかな(笑)


「あ、ついでやし、本光寺見てみる?」

って言ってくれたんですううっ・・・







2年前に来たときは非公開だったんですが
今回はちゃんと門が開いていて
中に入らせていただきました。

中に伊東さんの絶命の碑があり
手を合わせてきたよ。

来客中だったのか、誰もいなかったので
すぐにここを後にしたんですが・・・aya



ではでは~

また積み本を消化しにかかりますーはーい





新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)/集英社

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地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)/集英社

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