劇場版薄桜鬼の初回特典についていた

書き下ろし劇場版ノベル『士魂蒼穹 想片録』。







読み終わったんだけど

めちゃ面白かった。

これは、劇場版での補完として書かれたものです。


やっぱり映画は時間が短いので、削られた部分がたくさんあるし

それを補う目的で書かれたようですが

確かに、第一章も第二章も、ゲームやアニメを観ていないと

わからない部分ってたくさんあったと思います。


私は、この薄桜鬼は、アニメから入ったんだけど

幕末や新選組の史実をベースに描かれていて

その上に『羅刹』や『鬼』と言ったファンタジー要素が

上手に史実を邪魔しない程度に絡んでる・・・っていう感じが

とても好きだったんです。

切腹で亡くなる山南さんも、油小路の変で討死する平助も

『羅刹』にすることで上手いこと表舞台から消したな、って

すごく感心したんですよね(笑)



でも、劇場版はもう真逆で、新選組の史実よりも

ファンタジー要素が前に出過ぎてて

まさしく「薄桜鬼」だった。


めっちゃ展開も早かったし・・・。

辛口コメントになるけど

映画館でダイジェスト版を観てる感じでした涙


第二章も、「アニメやゲームと違う展開になる」って聞いたので

観に行ったんですが、一章ほど気にはならなかったけど

展開も早かったし、特に第二章はアニメと全く違う展開になってるので

「なんでこうなるの?」って部分が多かったと思います。


それがこの小説にはちゃんと書かれていて

物語の合間や裏側で起きていたことが

「史実」をベースに描かれています。

私が本来好きな『薄桜鬼』が、この小説にありました。

史実な部分がすごく多いです。


読んでて、よくここまで違和感なく

史実に『羅刹』や『変若水』やらを絡ませたなぁ・・・と

改めて思った。

ただ・・・土佐藩が『変若水』を

トーマス・グラバーから購入し・・・の部分は

すごい斬新すぎて驚きましたが(爆)



ただ、個人的には、どうしてここにきて

野村利三郎と相馬主計が出てきたのか・・・って少し疑問sei

この2人も史実通り、近藤さんの処刑のあと

釈放され、彰義隊の残党と行動を共にするんですが

羅刹の噂を聞き偵察に出向いてる時に

羅刹に遭遇し、そこを沖田さんに助けられるんだけど・・・。

沖田さんが会津で斎藤さんと再会するまでの出来事として

書かれていたんですが

もしかして、ゲームで誰かのルートで出てきました?あへへあへへ

私、当時は新選組隊士の名前をよく把握してなかったんで

もしかしたら、見落としてたかもムンクの叫びムンクの叫び



でも、全体としては、すごく面白かったので

一気に読んでしまいました!!!!







最後はやっぱり、このシーンが浮かぶよね涙涙


土方さんが、新選組の仲間の話を

大鳥さんにするシーンはジーン・・・ときました。




この『薄桜鬼』がなければ

新選組の本を読む事もなかったし

彼らの生き様や志に触れることもなかったかもしれません。









そう思ったら、この薄桜鬼は

私にとって、とても大切な作品になりました。




『言(こと)』を『成す』と書いて【誠】。



言っていることと、行動が伴っていないといけない



という意味があるそうですが

私も平凡でも、そんな生き方心がけたいです。