韓国ミュージカル『ファントム』を映画館で観てきました

今回は休憩が10分でした‼︎（エリザベートの時は7分）少し余裕があって良かった。

歌の洪水を浴びて、感情が揺さぶられて、帰りの電車の中でずっと余韻に浸っていました。

素晴らしかった✨

ファントムは宝塚版しか観たことがないのですが、新たな楽曲が追加されていたり、演出面も違うシーンが多くて新鮮でした。

エリックとキャリエール（父親）の父と子の愛だけではなくて、ベラドーヴァ（母親）と子供時代のエリックのシーンも多くて、母親の愛も描かれていたのが印象的でした。

また、若き日のキャリエールとベラドーヴァのシーンはバレエで表現されているのですが、一つの作品を見ているかの様な完成度の高さなのですよ。

ベラドーヴァ役の方はバレエダンサーなのかしら？？　素晴らしいダンスに魅入ってしまいました。

ラストシーンは、わかっていても胸を抉られますね🥲　

エリックとキャリエールの歌のシーンは、涙、涙でした😭😭😭

キャリエールのエリックへの思いが痛いほど伝わってくるのですよ。二人はきっと年齢的にも親子ほど離れていますよね。本当の親子に見えましたし、息子への愛が滲み出ていました。

最後のクリスティーヌとのシーンで、クリスティーヌはエリックの仮面を取って歌うのですが、この時のクリスティーヌの表情、歌声から母性が感じられて、涙が止まりませんでした。

悲しいラストだけど、最後にエリックは（母親にそっくりな）クリスティーヌの愛に包まれていたのだなぁと思い、救われた様な気もしました。

クリスティーヌと言えば、エリックに仮面を取って欲しいと自分から言っておきながら、いざ取ったら悲鳴を上げて逃げていくシーンは、何度見ても酷いなと思ってしまいます。今回の韓国版でもそう思ってしまいました。

唯一、宝塚初演の時の花總まりさんのクリスティーヌは、醜いものを見た時の表現力が群を抜いて素晴らしかったので、まだ納得が出来たのです。

よっぽど醜かったのだなぁと、説得力があった。

でも逃げておきながら、キャリエールに「戻ってエリックに謝らなきゃ」と言うのは共感出来なかったのですよね。

韓国版では、謝るのではなくて「戻って愛してるって伝えたい」と言っていたのが良かったな、と思いました。

カメラワークも素晴らしくて、色々な角度から撮っているので、セットが立体的に見えたり、役者さんの表情が見えた（特に亡くなるシーンのエリックの表情が見れて涙🥲）のも良かったです。

キャストは、とにかく歌唱力が素晴らしかった

ファントム（エリック）はキュヒョンさん。

SUPER JUNIORのメンバーでミュージカル俳優さんではないので、歌唱力はどうなのだろう？？と思ったのですが、いやいや、素晴らしい歌唱力でしたよ。

そうそう。

『僕の悲劇を聴いてくれ』は、宝塚初演の時に和央ようかさんの為に新たに書き下ろされた曲なのですが、韓国版でも冒頭で歌われていて嬉しかったです。この曲を男性が歌うのを初めて聞いたのすが、キュヒョンさんの歌声は孤独感を感じて凄く良かった‼︎

韓国のエリックは仮面を沢山持っていて（沢山の仮面が収納されていました‼︎）視覚的にも楽しめました♪

クリスティーヌ役のイム・ソンヘさんは、ソプラノのオペラ歌手とのことで、素晴らしい歌声でした　今まで聞いていた楽曲を素晴らしい歌声で聞けて感激しましたよ‼︎‼︎‼︎

素晴らし過ぎて、エリックにレッスンを受ける前から完璧な歌唱力だった（笑）

街で楽譜を売っている時に、フィリップの目にとまったのも納得です。

そうですよね。オペラ座の歌姫ですものね。

本来はこれ位の歌唱力がないとおかしいですよね。それにしても、オペラで活躍しているイムさんを配役するなんて、本気度を感じました。

歌だけではなくて、エリックへの思いが伝わってくる演技も良かったです。

忘れてならないのが、カルロッタ役のシン・ヨンスクさん。

コミカルな演技力で目を惹きました。胡散臭さもありつつ、やり過ぎず、いい塩梅でした。

下手に聴こえる様に歌っていたけれど、歌の上手さは隠せませんね（笑）。

on screenのモーツァルトでは、男爵夫人を演じるのですね‼︎ 楽しみです

実は、地元の映画館では一日に一回の上映になってしまって合う時間がないので、日比谷に観に行ってしまいました。映画を観に日比谷まで行ったのは『ベルサイユのばら』以来ですが、観に行って良かったです。

一つ残念だったのが、カーテンコールが全部見られなかった事です。

キャストが一人ずつ登場したであろうシーンは、黒い画面に配役が流れていたのです💦

全員揃ったからのカーテンコールはちゃんと流してくれましたよ。

カーテンコールのラストにエリックが仮面を取った場面でドキっとしたけど、その時の演出カッコよかったなぁ。

これ以上は言えないので、これから観る方はお楽しみに🤭

韓国ミュージカル on screen ファントム