星組公演『王家に捧ぐ歌』無事に千秋楽を迎えられましたね。本当に良かったです
私は配信で視聴しました
この作品は、初演の星組、再演の宙組を本公演のみ観劇しましたが、今回は衣装、セットがガラッと変わりビックリしました
確か宝塚の『王家に捧ぐ歌』と劇団四季の『アイーダ』の初演は同じ時期に上演されて話題になりましたよね。
構成や歌唱の面では四季の『アイーダ』の方が素晴らしかったと思いましたが、『王家に捧ぐ歌』の宝塚ならではの豪華絢爛なキラキラとした世界観も見応えがあって私は好きでした
なので、今回そのキラキラした世界観に浸れなかったのが、ちょっと残念でしたね
今回の星組の出演者の歌唱力は素晴らしかったので、その点は感動できたけれど、視覚的な感動も大事かな、と。
例えばファラオですよ。
以前の公演は専科の箙かおるさんが演じていたのですが、キラキラのお衣装を着て天井から降りてくる演出には度肝を抜かされました(笑)。
箙さんは演出と衣装に負けない位に輝いていて、浮世離れしているお姿に、思わず拝みたくなってしまったほど。
今回はその演出がなくなっていて、全体的に衣装も落ち着いた感じで、物足りなく感じてしまった
ファラオ役の悠真 倫さんの王らしい佇まいや演技は素敵だったのですけどね
今回はエチオピア側が黒い衣装、エジプト側が白い衣装でした。
エチオピアは黒の革ジャン姿で現代風だったので、ロミオとジュリエットの世界を彷彿する感じを受けましたね。
エジプトの衣装はシンプルな白い衣装でしたが、男役は頭にかぶり物をしていて一応エジプトらしさはありました。
が、、。
礼真琴さん演じるラダメスがね
白っぽいロン毛で、白のジャケット姿とはラフ過ぎませんか
背中の刺繍がとても気になったのですが、何の意味があるのですかね??
・・・と、私は衣装に関して文句ありありだったのですが、現代風になったので、歌詞やセリフがより胸に響いてきた事は良かったと思います。
特にロシアのウクライナ侵攻が続いている今、
この作品の曲が胸に沁み入りました
この世に平和を
この地上に輝きを
人みな溢れる太陽を浴び
微笑んで暮らせるように
戦いに終わりを
この地上に喜びを
人みな等しく認め合って
凄いタイミングでこの作品が上演されましたよね。
今まで以上に感じるものがあり、テレビ越しで泣いてしまいました
今回はラダメス、アイーダ、アムネリスの三人の歌唱力が安定していたのが良かったと思います。
特に、ラダメス役の礼真琴さんとアムネリス役の有沙瞳さんの歌声が鳥肌ものでした。
私が一番楽しみにしていたのは有沙瞳さんのアムネリスだったのですが、、。
最強のアムネリスでした✨✨✨
私は四季のアイーダを見た時に、アムネリスに一番感情移入してしまった程、アムネリスは大好きな役なのです。
今回、宝塚版で初めてアムネリスに感情移入出来ました
アムネリスは美しいことも大事ですが、オペラを題材とした作品は、やはり歌唱力があって欲しい。
有沙さんは、美しくもあり、堂々とした貫禄もあり、なんと言っても歌が上手い
歌唱力に余裕がある人が演じると、歌に感情を乗せられるので、こんなに鳥肌が立つものなのですね
終盤ラダメスを処刑にしなければいけない場面で、ファラオとしての誇りと、ラダメスを愛する女心を巧みに演じていて胸が締め付けられました
ラストシーンは私にとってアムネリスの物語に感じてしまった程です。
・・・というとも、ラダメス役の礼さん、アイーダ役の舞空さんは、それぞれ好演してしましたが、二人の愛が少し薄かったと思ってしまいました。→私感です。
特にラストの地下牢の場面でね。
そもそも、この場面アイーダが地下に忍び込むのは無理があると思うのですよね
初演ではこの展開にビックリしたのですが、アイーダ役の安蘭けいさんのラダメスへの愛が激しくて、力技で感動させられた記憶があります。
宙組では、アイーダ(実咲凜音さん)とラダメス(朝夏まなとさん)が心の奥底で愛し合っているのを感じて、地下牢の場面は涙なくしては見られませんでした
アイーダがどうやって潜り込んだのかなんて、どうでもいいわって思わせられた。
で、今回は舞空アイーダにそこまでのラダメスへの愛情は感じられ無くて、、。
この設定無理があるなって冷静に思ってしまう自分にビックリしました😅💦
これは、出演者が悪いのでは無くて、脚本のせいなのでしょうね😉
私がアムネリスに感情移入し過ぎたせいもあるかも知れません。
それにしても、配信でここまで感動出来たので、生で観たらもっと凄かったのでしょうね
でも、配信で観られた事に感謝しています
コロナで公演が短くなってしまって残念でしたが、無事に千穐楽を迎えられて本当に良かったです。