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忘れた頃に災難は突然やってくるものだ。
友人から助けてくれと電話があった。
なんでも人里離れた山深い仕事場?の急斜面に帽子を落としてしまい、今からザイルを持って拾いに行くのだが、一緒に行って見ていて欲しいということだ。
彼の仕事は水力発電所の取水口付近で行われるらしく、それはたぶんおそらく普通は電波も届かない所のはずだ。
よって一人で行って遭難しても救助を求めることができない。
私の役割はクマが出たときに格闘して撃退し、彼が滑落した場合はザイルで彼を引っ張り上げて電波の届く位置まで山道を下りること、であると説明された。
どうも私の方にリスクの片寄りがあるようにも思われたが何も発生しなければまあ良い。
水力発電取水口近くでのミッション。
ザイルを木に結んでいる。
落ち葉が堆積してるので滑り落ちていく。
ターゲットは確保されたようだ。
なかなか戻ってこれない。
ミッションは無事終了して彼はお礼に焼肉ランチを奢ってくれた。
それで終わらなかった。
焼き肉屋から出るとそこは偶然?にもあの場所に近かった。
ギンナンの実は風雨にさらされて果肉が取れ、拾いごろを迎えているはずだ。
一つの危険なミッションを終えた後というのは自分の過信に陥りやすいものだ。
私たちはクマのエサ場に向かっていった。
ギンナンはまだクマに食われていなかった。
膨大なギンナンの半数はいい案配に果肉が落ちている。
一本のイチョウの木がこんなにも実を落とすものか。
クマには恵みの木なんだろう。
ススキの茂みから今にもクマが躍り出てきて不思議は無い。
クマから横取りしてきたギンナンはしばらく流れ水にさらしておいた。
リスキーな一日だったな、このような生活をしていれば認知症にはならないだろう。
運良く生きて帰って来た私たちは"酢になりかけの柿酢酒"ですっぱい祝杯を挙げた。
「拾いきれなかったギンナンは年末に又拾いに行こう」と言われ曖昧に返事しておいた。本心は「絶対行かん」だが。ハハハ









