https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12948659960

元役場職員であったお隣のAさんは「パニックをおそれたのでは」と言う。

それは有り得ると思うがパニックにならないよう正確な情報が必要だともいえる。

私は真実を知りたいので村役場の代表電話にかけて、

「クマ目撃情報について確認したいのです、クマを目撃した訳では無いですよ、慌てずゆっくり担当者に取り次いでください」そう言って受話器を耳に当てて待った。

素直な女子職員は私に言われたようにゆっくり取り次いでくれたらしく私を苛々させる。

普通の行政組織なら火をつけたタバコをあわててもみ消すくらいの時間で担当者に替わるものだが、この村役場の場合お茶入れとけば良かったなあと思い、受話器の保留音がプープー音に変わってしまうんじゃないか?とすでに諦めかけた頃、電話口に出た担当者は知った人物だった。

獣害担当者の彼はそつなく親切に答えてくれた。

二件のクマ目撃情報の噂の内の一件は承知している。

もう一件については役場にそのような目撃情報が上がってきていない。

私は把握している一件について防災無線放送で村人に周知はしないのかと尋ねると、

放送はしている、但し目撃現場の集落とそこに接する集落だけに限定しているとのこと。私の居る集落はその条件から外れるので放送はしていなかったそうだ。

そういう明解な回答であった。

そういう危機管理基準を知らなかった私の勝手な危惧であったようだ。が、

私はもう一件の目撃情報が上がっていないことについて少々疑問が残った。

私の頭の中にはそのストーリーが出来ているのだが・・・。