ジムの拡張要望に対する行政からの回答は「NO」。

O女史は納得しませんが、私は納得しないO女史が少々理解出来ませんでした。

何故、そこまで自分の理想を通そうとするのか。

自分の理想を曲げられないのではなく皆のことを考えてのことだと思いたいのですが。

正義は自分にあると信じているのか何でも自分の思うようになると思っていたのか?。

特に町が提案してきた別の体育館への移動を断固として受け入れないのです。

その訳は高齢者がいることもあり環境の悪化を避けたいということでした。

体育館本体には空調設備はありませんが町が用立てた小部屋には空調設備があります。

でも筋トレマシンやランニングマシンはありませんから両方の会場間を移動する(歩く)必要はあります、と言っても同じ敷地のB&G海洋センターに体育館があるのですからほんの5分くらいなのです。

O女史は「寒いときや暑いときに高齢者を冷気や熱気に晒して歩かせることは出来ない」そう言うのです。

私は少々こじつけ臭い理由だと思ったのが事実です。

何か此処を離れたくない事情が他にあるのでしょう。

彼女が此処を離れたくないのは自分だけが健康では意味がないからです。

此処を訪れる人たちに自分達に興味を持ってもらい中に入ってきて健康になって欲しいのです。

正しい運動方法や健康的な生き方を多くの人に教えることこそが彼女自身の理念に沿った理想とする生き方なのです。

多くの人を幸せにする”健康教を布教する”宣教師としては此処を離れてしまうわけにはいかないのです。

そしてもう一つO女史がこだわることがあります。

それは彼女が懇意にしている議員が行政に問うた体育館の今後のあり方についての質問に関します。

町は体育館を災害時の一時避難所としていますが長期避難所にはしていないのです。

それは空調設備が無いことと、耐震安全性についての検証がされていないことからです。

その体育館は1975年の国体のとき建てられたものと思われ、1981年に大きく変わった耐震基準前の旧建築基準によるものです(その後も耐震基準は変遷を繰り返しています)。

既存不適合という扱いで使用するのは構わないが現行法に照らして十分な耐震性があるかどうかの検証はされていないということでした。

私の経験則からはこの体育館のようなシェルター状構造物は一般に耐震性は高い。

町も同じように考えて検証を行なってこなかった。

O女史の論法は、私達のジム拡張要望に対しては「耐震強度が落ちるから町民を危険に晒せない」と言いながら、そもそも安全なのかどうかも分からない所へ移れと言うのは、言っていることに整合性が無いではないか。

まあ、分からぬことは無い。が、

私は町の考え方に不合理は認められないという立場であり、この問題からは身を引くと皆に伝えました。

O女史は行政との話し合いの場で私が彼女を援護しなかったことを詰り、一人でも交渉を続けていくと決意をしたのです、戦う人なんだな彼女は。

続く