母は明確なイデオロギーを持った人でした。

正義感が強くその正義感とは自分のために都合良く作用する正義感であったのです。

「出るところに出ようか?」が口癖で、実際出なかったことは幸いだったと思っています。

信じていたものは鰯の頭であり、好きな歌は水前寺清子の「365歩のマーチ」。

政治的なことには余り興味を示さない人でしたが政治家の表情を見る眼力には優れていたように記憶しています。

「口が上手い人だねえ」

「この人も口が達者やなあ」

「悪人そうな顔やなあ」

「ええ人やなあ」

「うちの嫁に来てくれんかなあ」

その母が見て何と言うだろうか?

そんな今日の新聞でしたね。

それだけです。