初めての味噌造り。

今年2月に自家製の味噌を仕込んだとき、

「冷暗所に保管しておいて、半年後にもし忘れていなかったら食べてみて、”手前味噌”な感想を近所に言いふらす」

そういうことになっていたが、もちろん忘れていた。

忘れることが私の日常の普通になっている。

したがって熟成度はかなり進んだ。

手前味噌ではなく、かなり美味い。

大豆と麹と塩だけでこの奥深い味が出るとは、発酵食品恐るべし。

言いふらすだけではなく何人かに実際食べてもらうことにした。

その感想が絶賛であろうことは確信している。

尚、仕込んだときに人から「赤味噌ですか?白味噌ですか?」と聞かれ返事に窮したことがあった。

色以外の明確な定義があることを知らなかったのだが、まあ、白から赤への変貌期だろう。

覚えている祖母が腰巻きに入れて人肌温度で培養した糀で造った自家製味噌の味と異なるのは糀の違いと塩の分量によるものであろう。

塩は祖母のほうがかなり多かったはずで、夫と多産だった子ども達の何人かは脳血管障害で早死した、麹の違いについては私には未知の世界であり研究してノーベル賞を狙うつもりは無い。

どちらかと言うと私の味噌の方が美味いと思うのはやはり「手前味噌」なんだろう。

こうなると次は「どぶろく」と興味が広がるのが普通であるが仕込み時期はやはり真冬だろうか、ふふふ。