先日視察に行った倉敷アイビースクエアの蔦(ツタ)は「セイヨウキヅタ」であるようだ。
元々、紡績工場の建物外壁を覆って屋内の温度上昇を抑える空調目的であったものだが、現代ではその独特の美観の方に価値を見いだすようになった。
Wikipediaにはセイヨウキヅタについて以下のような管理上の注意点が書かれている。
・セイヨウキヅタは、地植えすると成長速度が速くなる。極端に伸びたつるが隣家に侵入するなど、場合によっては近隣とのトラブルに発展しうる厄介な植物になる。
古い建物の壁を覆うアイビーの姿は、多くの場合魅力的な光景である。断熱効果の利点があるが、管理されていなければ問題が生じる。特にセイヨウキヅタは、非常に急速に成長し、茎全体に沿って生えてくる細根によってしがみつく。これらは、壁に見苦しい「あしあと」を残すことになる。除去するのが困難であり、場合によっては高価な再舗装作業を行う必要が出てくることもある。さらに、溝や屋根裏に侵入し、タイルを持ち上げて、排水路を塞ぐこともある。そのことが、ネズミなどの厄介生物の住処となる場合もある。再び生えてこなくするには、根元で切断し、切り株を掘り上げて根絶やしにする必要がある。
この景観を維持する為には、すさまじい人のエネルギーが投入されていると考えられる。
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人工物を覆うつる植物は人間が利用出来たり逆に被害を被ったりもするわけだが、自然界におけるつる植物はどうも厄介な存在であるように思われる。
自立することが出来ないので他の植物に巻き付いて這い上がり成長していく様はフジが代表格であるが、巻き付くものが無くとも地べたに履い広がっていく種も有る、急速に成長して覆い尽くし配下の植物から陽の光を奪ってしまう。
現在非常によく目に付くのが葛(クズ)であるが、昔はこれほど繁茂していなかったように思う、急速に自然界でのさばってきたのではないか(温暖化?)。
この葛の繁茂が今後大きな問題に成ってこないかと私は危惧している。
葛は巻き付く木が無いと平面展開する、少々怖い繁茂ぶりだ。
葛に覆われてしまった植物は日光を遮断される。
道路標識やガードレールは葛の格好の標的だ。
同じつる植物である朝顔に覆われてしまった裏庭の蜜柑「はるみ」の木。







