集落のゴミ集積所の前を通ると、先日収拾されたはずの有害ゴミが一袋ポツンと残っている。

この集落は独自ルールで名前を明記することになっているので誰が出したゴミであるか一目瞭然である。

ゴミ袋に残していった理由の紙切れが貼られていた。

残していった理由として「収拾出来ないゴミが混ざっている」の項目にチェックがされ、そのゴミはこれだとマジックで手書きしてあった。

金属スプレー缶だと思って出したんだろう虫除けスプレー(プラスチック製)が中に1本混ざっていたが為に、一袋分すべてが残されていた。

これをどう捉えるの?

1、収集車(者)が守るべき規則に則った正しい行為。

2、同じ間違いが多いことを住民に知らしめる為の啓蒙的みせしめ行為。

3、前任者より教わったようにやっただけ。

私は3が主体になって1と2がおまけで付いている行為だと思う。

それを出した人についても良く存じており、高齢であり判断を誤ってしまったと考えられる。

袋の中身を一つ一つ確認して紙切れに理由を書いて貼り付けている暇が有ったなら間違った1つだけを除いて他は収拾していけば良いだろう。

高齢者の多いこの村にはゴミ収拾にそのような配慮があってしかるべきではないか。

住民以外の人も通りかかるゴミ集積所に見せしめのようにゴミ袋が残されていては当人はもちろん他の住人も良い気分はしない。

これは今始まったことでは無く、太古の昔から行われていることだと母から良く聞かされていた。

母は一度出した重いゴミ袋を家に持ち帰って又出し直す度にいやな思いをしていたと思われる。

行政が主導しているゴミ収集であるから指定産廃業者への地域性に基づいた弾力的運用の指導をしっかりやってもらいたいと思う。

村は数年前に新たにプラスチックゴミを分別しリサイクルに回すことになったから、マヨネーズなど油の付い容器は綺麗に洗ってから出せと説明に来た。

そのとき物事の本質を良く解った区長の奥様が「ユネスコエコパークに指定され、過去何度も水質日本一になった川を汚せとおっしゃるのですね」そう言ったが決定は変わらなかった、そのプラスチックゴミが一番良く残されている。

容器プラだけしか回収せず、どう見てもプラスチックであるおもちゃやハンガーなど入っているとゴミ袋は残されていく。

ゴミの問題はゴミみたいな小さな事から様々有るのですが、私が以前住んでいたy市ではこんな事が有った。と言うか、

過去形にあらず今も尚進行中で有り過去形になる目処さえ立っていないのは福島沿岸に有る問題と同じだ。

古くからの化学コンビナートが栄えるy市に石●産業という歴史有る化学工場が有り、酸化チタン粉末を製造する日本を支える基幹的マテリアル工場だが製造過程で発生する泥のような物質の廃棄処理に困って廃棄物から土壌埋め戻し材という有価物に化けさせ(化学工場だから?)販売してしまった。

販売したのは事実だがその販売価格は業者に支払われた手数料に比べると取るに足らない微々たるものであった。いわゆる逆有償販売であり実質的には廃棄処分である。

後年各地の造成地等で六価クロムなどの有害物質が流れ出てきて大問題になり結果販売元の石●産業が全量回収し広大な工場敷地内に積み上げるはめになった。

その分量たるや福島沿岸並とまでは言わないがそれほど引けをとらない?量になる。

原発敷地内に積み上がった除染土(汚染土)を思わせる事件風景だが、それを実行するためには天文学的数のダンプが走り回ることは簡単に予想できる。

私はこの事件は行政(県)と産廃業者が主犯格だと思っている、確かな証拠はないので断言はしないけれど。

過去に公害企業として歴史上名を残す石●産業に全責任を負わせて逃げ切ってしまった奴らが居るはずだし今も尚そのおこぼれで生き続けている奴らが居る。

詳しく知りたいとは思わないが私の中では行政と産廃業者は地下茎で深く関わり合っていて今も地球を食いつぶしている。

このような大きな問題も発生させている社会の構造はこの鄙びた田舎の村まできちんと?構築されつくしていて、家庭ゴミの出し方までに不自然な匂いを感じることになっている。

私は土建屋のダンプもうるさいから嫌いだが、産廃屋のバケット車も臭いから嫌いだ。

差別意識など無いですよ。くれぐれも。