約束の時間まで店内を観察していると休日のためか利用者が多い。

デュオ、トリオ、カルテット、家族風と若者ばかりだ。

カラオケって今でも流行ってるん?昔よく行ったけど。

受付カウンターで、「シニア割有りますけど65歳以上の方は何名でしょうか?」と聞かれる。

「アハハ、全員です、85歳もいるけど長寿割もある?」

1秒を惜しむようにカラオケルームになだれ込む。

3時間で50曲はいけるだろうか。

8人で割ると、

エントリー条件はレパートリー6曲以上だけどダブルから10曲は欲しいところだ。

微妙だなあ、途中リタイヤするかも?

レパートリー150曲持ってるsさんの生き残りは確実だが、隠れた強者揃いばかりだからな。

チームワークは完璧。

機械入力係、照明係、マイク消毒係、ドリンクおかわり係、救急班と、

水が流れ続けるように歌も流れ続け、ロスタイムは全く発生しないようになっている。

皆さんの歌にはそれぞれの人生が窺い知れるなあ。

総じて明るく前向きの楽しい歌ばかりでしたね。

近頃のつまらない歌は聴かされなくて幸いでした。

私の人生は、「あゝ上野駅」のナレーションに始まって、

「兄弟船」「真夏の夜の夢」「津軽海峡冬景色」「真夏の出来事」「ブルーライトヨコハマ」「TAXI]

3時間後、

わずかに残っていた燃料も家に帰り着いたら切れました。