先月22日のお昼過ぎ携帯が鳴る。

『意識不明で救急搬送中です』

施設からの電話でとりあえずm市方向へ走る。

救急搬送先はm市の3病院のいずれかになる。

   「何があったのでしょうか?」

『昼食のご飯を喉に詰まらせました』

   「ダメかも知れんな」

『追ってこの番号に連絡入れます』

   「頼みます」

『s病院に決定、意識回復してます、看護師同乗』

   「了解、向かってます」

手慣れた?対応をしてくれる。

消防署から施設まで3分、施設からs病院は15分くらいか。

病院は土曜日で閑散としていた。

m市は最近不適切な救急搬送を有料化した。

その効果も有ったかも知れない。

父は又寿命を延ばした。

コロナ感染中だった父はCT精密検査の後、

お決まりの誤嚥性肺炎で入院させられた。

それから17日後の今日、

血色も良く補聴器無しで会話も成立、元気な様子で退院した。

迎えの車の窓から満開の桜を眺めながら上機嫌で施設に戻った。

病院食が良かったんだろうか。