昨日の定例会から報告をしておこう。

いつものO氏・T氏・私の3人。

もう一人のA氏は欠席、たぶんタケノコ掘りに行っていたと考えられる。

「まだ早すぎるんじゃないか」が3人の共通認識であり、

とりあえず店に入るなりタケノコ料理を注文する。

予約しておいた刺身盛り合わせがテーブルに運ばれてくる。

いつものように素晴らしい作品でこの品質を超えるものはこの辺ではまず食べれないであろう。

すかさずO氏はスマホ画面を大将に突きつける。

大将のけぞる。

60キロのマグロを釣り上げたO氏が笑っている。

「これって、AI?」

「現実」

ここのところ大将はマグロが届くのをずっと待ち続けているようだ。

アルコールが進むにつれてO氏のフットワークは限りなく軽くなっていく。

これまでに私はO氏と3回ほどマグロ釣りに行くことになっていた。

釣行の企画・立案・計画までは毎回必ず行われるが実行されたことはない。

私が同行を約束された日に電話をすると「何やった?」が常である。

O氏のフットワークの軽さは仕事においても発揮される。

一級建築士のO氏は資材の調達に世界中を飛び回っている。

行く先々の人々の文化や建築物への造詣はさすがに深い。

但し、詰めの甘さもつきまとう。

中国で仕入れてきた照明器具の変圧器が天井裏で火を噴いて新築住宅を丸焼けにしかけた。

同席のT氏もその被害者の一人だ。

O氏の作品初号機であるT氏の住宅のシャンデリアは電圧の相違から数十年経った今まで一度も点灯したことはない。

まあ、そんなことが今後も繰り返されるのだろう。