気候が宜しくなって今農家はお茶の木の剪定をやり始めたようです。

夏中伸びた茶の芽を綺麗に刈り落としておかないと春に良い芽が出そろいません。

現在は茶畑が有っても出荷しない農家が多く、茶株を引き抜いてしまう農家も多いです。

手が回らないからです。

ところがこの茶株、根が深くて引き抜く作業も大仕事になります。

Iさんは茶株1本ごとに櫓を組んでチェーンブロックで引き抜いていました。

Sさんは茶株の根元にワイヤーを掛けてトラクターで引っ張っていました。

どちらの方法も根気の要る厄介な作業です。

Mさんは?

ユンボです、あっという間に茶畑は更地になっていました。

ユンボが欲しいと言う農家は多いのですが中古で100万もしては手が出ません。

このあたりの農家は駐車場も広く大きな倉庫もあるのが普通で、我が家のように一台分の駐車場だけという家はありません。

建設系の重機もお金さえ有れば買っておいて困ることはありません。

Mさんのように広い敷地がある人はユンボ、フォークリフト、コンクリートミキサー、2tダンプ、軽トラ3台に乗用車といっぱしの建築工事が出来る程の機械を持っています。

そのMさんが去年数枚の田んぼの耕地整理を行い、大きな一枚の田んぼになった今年は稲作作業が非常に楽になったようです。

私が子供の頃の田んぼは狭く棚田で農機具も貧弱だったので主に人力が頼りでした。

現在と比べると10倍くらいの手間がかかったように思います。

昔の人はえらかったな~。

機械に助けられ、格段に楽になった農家なのですが、

それでも、

「もう百姓やめたい」

農家の実態です。