夕刻に雷が鳴り出し暫くするとすさまじい夕立になった。
35℃ほど有った気温は一気に下がった。
あれくらい沢山の夕立が降ると気温はなかなか元に戻らないものだな。
毎日の日課である水道ホースで水を撒くのとは全然違う、一気に大地は冷やされた。
その夕立が来る前に再びダム湖でボートに乗ってきた。
花子、「ボートじゃ無いし~、チューブじゃん」
太郎、「今日はパドル(オール?)を使ってみた。
花子、「オールとパドルはどう違うの?」
太郎、「調べてみよう、・・・分かった分かった」
花子、「分からないんだけど~」
太郎、「左右同時に漕ぐのがオールで交互に漕ぐのがパドルだ」
花子、「じゃあパドルね、1本では同時に漕げないわ」
太郎、「一本のパドルを舳先から入れてグルッと回してともから出すという離れ業はどうだ?」
花子、「出来るわけ無いじゃん、それにチューブに舳先もともも無いわよ、まん丸なんだから」
太郎、「そう、そのまん丸な船体構造がパドルを使うと少々(かなり)具合が悪かった」
花子、「改良の余地は無いわよ、只のチューブなんだから」
太郎、「右のパドルを漕ぐと船体は左旋回し、左のパドルを漕ぐと右旋回する」
花子、「予測出来ることね」
太郎、「エネルギーは船体を回すモーメントに消費され推進ベクトルは僅かだ」
花子、「イメージトレーニングで分からなかったの?」
太郎、「もちろん、予測はしていた」
花子、「対策は?」
太郎、「無い」
「但し、思いがけない有意義な発見が有った」
花子、「偶発的出来事に助けられた訳ね」
太郎、「風上に向かってパドルを掲げると船体は風下に進む」
花子、「帆掛け舟ね」
https://www.youtube.com/watch?v=HiLI1CilaMM
https://www.youtube.com/watch?v=J3i2dDaj75A&t=6s
https://www.youtube.com/watch?v=fnkGn8lbG1U
https://www.youtube.com/watch?v=GXQGv2u6t_g
水盤 銘:丸い構造の器
Kenichi Museum
