サツマイモの苗を植えた。
昔、母とサツマイモを収穫した覚えが有り、痩せ地で簡単に作れる作物だと思っていた。
それはあながち間違ってはいなかったのだが・・・。
サツマイモの苗を物色していると350円ほどで結構な値段がする。
そんなに高いものだと思わなかったので2本だけ買ってきて畑に植えた。
確か母と収穫したときはカラッカラの土だったから水やりも不要だろう。
後は収穫するだけ、それですべては終わったと思っていた。
kさんが畑を見に来て「サツマイモは何処に植えたの?」と聞くので、
苗を指さすと「あ~れ~。これには芋は出来ないのよ、伸びてきたツルを切って植え替えないと」
「え~、そうなの~、やけに高い苗だな~と思ってたんですよ」
普通は1本30円くらいのツル苗を買ってきて畑に差しておくんだという。
良く似たことはイチゴで経験している。
イチゴも伸びてきたツル(ランナー)を植え替えないと良い実が付かないそうだ。
古株には実を付ける気力は無いらしい。
せっかく猿よけの網を張ったのに今年のイチゴが不作だったのは植え替えの労力を省いたからだ。
農家の常識を私は知らない。
その一件から私は、一目置かれる存在になった気がする。
花器 銘:開眼
Kenichi Museum
