太郎、「ギブスなら3回はスマホを叩き壊してたよ」

花子、「何してたの」

太郎、「オペラグラスにスマホをくっつけて写真を撮ろうとしたんや」

花子、「デジカメ無いの?」

太郎、「無い」

花子、「想像しただけで手が3本くらい要りそうね」

太郎、「それを2本の手でやった訳だよ」

花子、「私なら端からやらないわ」

太郎、「合わせ面が1mmずれると視野が真っ黒になる」

    「オペラグラスの接眼レンズにスマホのレンズ部をくっつけて、ずれないように保持し、被写体を捕らえ、ピントを合わせ、シャッターを、・・・押せない!、何故ならスマホ画面を指が触ってしまっているから」

花子、「ガラケーだったら良かったのにね」

太郎、「そう、シャッターチャンスを逃すこと数十回いや、数百回かな」

花子、「良く根気が持ったものね」

太郎、「ギプスには出来ないだろうな」

花子、「案外出来るかもね狙撃手だったから」

太郎、「苦心の1枚がこれだ」

    そろそろお別れだねイソヒヨドリ君

 

花子、「下の写真は荒れ地を撮ったの?」

太郎、「いや、キジが真ん中にいるだろう」

花子、「面白~い、虫眼鏡で見るのね」

 

 

花器        銘:ピンポイント

Kenichi Museum