https://www.youtube.com/watch?v=cM-DnC5xXA0

田植えが終わってつかの間の休息。

その休息の日々も早終わろうとしている。

草、だ。

田んぼの畦や土手に草が急速に伸びてきた。

農家にとって稲の成長は楽しみだが草の成長は楽しくない。

日一日と草が伸びてくる、逞しい自然の息吹も農家にとっては手を煩わせる厄介者だ。

この先ずっと草刈りが続くのだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=GDNQQ_pPfk8

Tさんはこの田舎に住んでいないが家と田んぼが有る。

家は空き家で田んぼは人に作ってもらっている。

しかし草刈りは自分でやるしかない。

Tさんはもう40年以上も草刈りで田舎に通い続ける。

このがんこな土手の草を午前中でやっつけて帰って行った。

 

母は良く草取り後に「てんてんにした」と言って喜んでいた。

一本残らず綺麗に草取りをしたことをそう表現していた。

これからみんな草刈りで田んぼの畦や土手をてんてんにする。

そして、自分の田んぼの草刈りが一巡して、元の所に戻ってみると、

隣の田んぼの畦や土手ががてんてんになっている。

延々と繰り返される草との戦いはまだ始まったばかりだ。

 

 

 

花器水盤    銘:無し

Kenichi Museum