ツツジとサツキの違いを明確に説明しろと問われて、真面目に調べると深みにはまって溺れるのでやめた方が良い。
サツキはツツジの種族の中のほんの一種だと思っておけばほぼ正解だから深追いすべきでは無い。
そのほんの一種のはずのサツキが日本国中にはびこって偉そうな顔をしているのには訳が有る。
どっかで聞いたような話じゃん、と思ったらその通り。
桜もどきのソメイヨシノと非常に良く似た生い立ちを持っている。
事は1964年東京オリンピックに始まる。
高度成長期の日本では公共工事に必要な植栽種の開発が急務であった。
その白羽の矢が立てられたのがサツキであった。
元々劣悪な環境での生息を得意とするサツキは、改造によって排気ガスをも糧にする強靭な特性を持たされた。
あれよあれよという間にサツキは日本中の公共工事には無くてはならない物に成り上がった。
そして現在街中の至る所で見られる安っぽい桃色の風景が定着してしまったのだ。
何か悪意を感じる文章だな~、と思った人は正解、悪意で書いている。
私は自然の世界に人が絡むことが大っ嫌いなのだ。