1975年~
私は会社の独身寮で単身生活を開始した。
仕事は暇つぶし程度の事で良かった。
職場にはセクハラもパワハラもいじめも無く過労死なんて言葉さえ無かった。
4・5歳年上の先輩達によって会社との階級闘争は終えられており、私達新入りは何の苦労も無く好条件で働くことが出来た。
当時の日本はオイルショックの後で決して明るい展望では無かったはずだが私達に経済の陰りは無関係に思われた。
仕事が終わると職場の先輩達と飲み、寮に帰ってから又同僚や先輩とパブやスナックに出かけて行って羽目を外した。
田舎者で世間知らずの私であったが皆優しく品行方正?に一緒に遊んでくれた。
当時小遣いに余裕が出来るとオーディオ装置を買って皆好きな音楽を聴くのが当たり前になっていた。
6畳一間の個室に不似合いな立派な装置で当時流行っていたロックの曲を聴く同僚が多かった。
皆大音量で聴くものだからごちゃ混ぜになって何が何やら解らないような、私にはやかましいだけに感じられるロックだった。
そんな私でもQueen(クイーン)のロックには惹かれるものが有り、ビートルズ以外で買った唯一のアルバムがQueenのだった。
Queenにはオペラ調の旋律があって、それが日本人である私にもすんなりと受け入れられたのである。
それから40年が経ち映画「ボヘミアン・ラプソディ」が日本で封切られ懐かしくて観に行った。
難病の妻のことで沈んだ毎日を送っていた私だが、
もうシビレまくり、鳥肌立ちっぱなし、
よくぞこんなな映画が作れたものだと涙が出た。
正に「ブラボー」であった。
そして今、
本物のフレディと映画のフレディ(演:Rami Malek)を対比させた動画を見つけて観たら又鳥肌立ってしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=0t-aBVN8hew
FULL Queen at LIVE AID Side By Side Comparison with Rami Malek (Bohemian Rhapsody 2018)
この動画もアカデミー賞級だよ。