車は販売店に入庫したら営業マンがお客さんの家に「置いてくるだけ」で良いが、昇降機はバラバラの状態でビルの建設現場に運ばれてきて専門技術者が現地で据え付けることになる。
これを現地工事と言い、金も時間も掛かりゼネコン相手で大変厄介なことなのだ。
現地工事費が売値をオーバーしてしまうバカらしいことも発生する。
何せ半値七掛け二割引きで売ってるのだからしょうがない。
昇降機は「昇降機要りまへんか〜」って売れる物と違う、ビル建設が有って初めて売れる、逆に言えばビル建設が有れば必ずどこかの昇降機が売れる。
そこにわずか数社の昇降機メーカーが群がりシェア争いをして安売り合戦を続けてきてこうなってしまった。
昇降機メーカーなんて沢山は無いのだからゼネコンにたたかれて安値で売るより、業界でカルテル結んで高値を維持しシェアも分け合えば良いじゃないの。
ゼネコンにボロ儲けされて、ゼネコンってそんなに偉いの?怖いの?弱み握られとるの?
大手のゼネコンになるとビル設計から関わるのでビルの生涯コストまで先に出来ていて、
「お前んとこに甘い汁吸わしたる」、そう言われてその気になって何十年も煮え湯飲まされてきて、学習は出来ないの?
営業サイドのその体臭は若い頃から嫌いであった。
売れば売るほど赤字になってしまう構造は、「おかしい」やろ。
車なんか50万で作れる車を昇降機とよく似た値段で何百倍も売って、ディーラーでは受け付けに綺麗どころを3人も張り付けれるんやで。
うちの会社は受付もおらんので入り口に一番近い席のわしが受け付け兼務しとったやないか。
五時頃になったら酒臭いから客は2度と戻ってこんかったもんやで。
ど~んと構えて、「昇降機売って欲しいんか一機一億や」、それでええやんかゼネコンは昇降機の無いビル作れないんやで。
とにかく物(ブツ)と事(ゴト)には適正な価格いうもんが有って然るべきなんやで経済社会では。