去年の台風で壊れた物干し場の修理が先日完了した。

改修されるのを待っていたかのような台風10号の襲来である。

雨風強くなってきたようだが、家中の雨戸を閉め切って潜んでいるので外の様子は良く分からない。

xバンドレーダーでは紀伊半島南部に線状降水帯の見本のような形が見えている。

南東方角から北西方向へ向かって幾筋も降水帯が連なっている。

雨には強い地域なので心配しないが暴風対策は必要で、敷地に有る飛びそうな物体は夕刻家の中に入れておいた。

空き家が多いこの地域では遠くから空き家の台風対策に訪れた人も居たことだろう。

昔から怖いものとして「地震・雷・火事・おやじ(台風)」と言われるが、実は台風のエネルギーだけはケタ違いに大きい。

普通クラスの大きさでも東日本大震災(M9)の100倍くらいのエネルギー量があるそうだ。

このエネルギーに匹敵する大きさの地震となるとM10クラスとなり、生き残れるかどうか?恐ろしや恐ろしや。

地震は地球自体が持っているエネルギーの放出で非常に高率良く一瞬で人の生活圏を破壊するが、台風は広く長時間に渡ってエネルギーを放出する。

台風は元をたどれば太陽内部の核融合エネルギーの変性であり再生可能エネルギーに分類されるが利用している量は少ない。

降雨は主として水力発電として利用されるが、台風時の大雨の大方は利用されず海に流れ戻ってしまう。

農作物にも一時の大雨は害を及ぼすことが多く歓迎されない。

何しろ台風一発で月あたり降水量を上回るのだから利用しきれない。

暴風にいたっては今のところ何一つとして良い評価は無い、壊れた家を直したり、倒れた稲を起こしたりと、労力を人に強要してくるだけだ。

この暴風にもっと良い評価を与えてやれないものか?

さしずめ発電だろう。

一部研究はされているようだが未だ企業の手は伸びてこない。

現在の風力発電では暴風時に発電を停止させている(平常風に適したブレード設計では暴風をカバー出来ない)が、暴風時に適したブレードにしてみたらどうかな?

それを独自の配電網で被災地批難所への給電や地盤の低い地域の排水設備等小規模利用の公益目的で実現し、徐々に普及していってはどうかな。

台風は嫌だけど、利用することなど出来ないと白旗を揚げず、太陽光がそうであったように膨大なエネルギーが無駄になっていることを良しとはしない考え方も一法ではないか。