現在進行形
エレベーターについて少々。
エネルギーの行方についてです。
つるべ式ではややこしくなるので巻き上げ式を例にします。
モーターが乗りかごをロープで巻き上げる単純な構造をイメージください。
人が上昇するときモーターが回り電力が消費され人は位置エネルギーを得ます。
人が下降すると位置エネルギーが放出されモーター=発電機は回され電力を生みます(回生電力)。
上昇のとき消費された電力と下降のとき生み出される電力は等しいのです。
すると電気代は掛からないのかというと残念ながらそうではないのです。
下降のとき生み出された電力は送電網に乗せて電力会社に返せないのです。
個々の機器から電気は戻せない規則になっているのです。
返せない電気は熱エネルギーとして放出され無駄に地球を温めざるを得ないのです。
すべからく電気機器は一方通行で電力を消費するだけなのです。現在のところ。
電気自動車などの個々の閉じられた系では回生電力は無駄なく利用されています。
いずれ電気機器もそうなっていくと期待している次第です。