現在進行形
Nケーキ店で妻が貯めていたサービス券を使い切った。
多くのサービス券が残っていた訳を話しておこうと、カウンター超しに話し始めたのだが、
意外なことはあるものだ。
妻の病気について人に語るとき「精神は正常なのに体が動かなくなる難病」と簡単に語ると、
即涙を流してくれる相手が居る、一定年齢の女性に多く、病状を疑似体験してしまうのだろう。
このケーキ店の女性店主もそうだったがもう少し心情は深い。
息子さんがある難病で助からないと言われていたが奇跡的に助かったそうだ。
閑散とした店内のおかげで?助かるまでのストーリーを連綿と聞かせてくれたのだ。
そして「奥様も奇跡的に助かると良いわね」と、嬉しい励ましを受けた。
この様な稀なる材料が無いと相手は励ましようも無いのがこの難病の実際のところだ。
夕食前に妻はベッドでショートケーキとプリンを立て続けに平らげた。
そして今アイスクリームを食べている。