Tさんと同時並行作業をしていたときのこと。
同時作業は相手のペースも把握しながら進めねばなりません。
着地時間を合わせるためです。
私が主導していたわけではないのですが相手の進行具合が気になります。
離陸から順調に進んできた飛行は着地前の盤改造で乱れてしまいました。
T氏のペースが落ちたのです。
いや、止まってしまったのです。
私は遅れた相手を労りつつも失礼にもハッパをかけました。
T氏は分かっているはずなのに、制御盤を見つめたまま止まっています。
どうしたんだ?、何故進まないのだ。
私はペースを落として横目でT氏を観察しました。
見えてないんだ!
私にはなんともない細かい数字記号が見えないのです。
そりゃ、見えなきゃ作業は出来んわ。
その場はなんとか切り抜けたのですが、
T氏はショックだったろうと思います。
氏から見れば子供のような私に遅れてしまったのだから。
そのときの経験は今の私にそっくり当てはまってしまいました。
見えない!
さっぱりだ。
視力には自信を持っていた私なのに、
パソコン仕事になって視力低下がはなはだしい、まったく悔しいことです。
私たちGPライダーにとって視界不良は命取りになります。
もう、チャンピオンは無理かもしれない。
スペアーの目ん玉が欲しい。