1階は軽度患者のフロアーらしい。
精神疾患には各種があるそうだ。
複雑な社会で生きている現代人、
その多くは治療を要するとm先生は言っていた。
木の実を採ったり魚を捕ったりしていた時には無かった病気だそうです。
普通に日常生活をしてる貴方も、実は要治療なのかも知れません。
私のは軽いと見立てられたのです、やっほ~。
同室はO氏。
机に向かって勉強している。
「ご静養ですか?」と聞いてきた。
・・ええまあ、邪魔はしませんよ。
O氏は司法試験に向け勉強中なのです。
このフロアーは男女共学?たばこも自由。
アルコールはダメです・・何時まで持ちこたえられるか。
楽園は大きな建物なのです、
他の階に行けないので全体像は不明だが、
全部合わせたらいったい何人いるのだろう。
S嬢から楽園の約束ごとを教えられ、
真面目に治療を受けることを曖昧に誓う。
さっそく1階を一回り偵察してくる、
数十人か、魅力的な人達が居る。
ここは自分から自由には出られぬ楽園である、
囚われの身となったからには仲良くやっていこう。
久方ぶりの熟眠をむさぼる。