原発危機時の首相がもし、
”とにかく良く怒る首相”でなかったなら、
日本の東半分は荒野になっていたかも知れません。
時の首相の危機感は共感できました。
現首相であったなら、
人口密度は増えていたように思います。
そして、
責任は誰も取らなかったでしょう。
自らが作った選挙制度により政権を無くしていた者が、
多くの国民に支持されぬまま復権して日本を過去に押し戻す。
経済至上に背を向けた国民の意に添わぬ政治を行う。
心に回帰していた国民を荒野に誘導していく。
「スーツケースが重くて困ったわ」

 ゼロ戦の無線機が上空で壊れる。
勇敢な大和魂も通信機は粗末な材料、
上空でコンデンサー電極に猫ひげが育つ、
「お母さんさようなら」青年の叫び声は誰にも届かない。
経済論理に囚われ過ぎた民間機や原発にも誤算は起こる。
真理は心理に無関係に実在する、悲劇は無情な自然の摂理だ。
「マルタ島にバカンスに行くのよ」

 忘れてしまえない何百トンもの崩れた核燃料が存在している。
一歩間違えば取り返しのつかぬ危険性を持って。
どこまでも空想科学にあこがれる人は居るものだ。
「新しくなるのねベーター」

 大陸から汚染大気が流れて来る。
強大な生産力は大陸を覆いつくし、歓迎出来ぬ副産物は世界中へ拡散する。
倉庫に眠る在庫セルだけで小国のエネルギーは賄えるというのに。
中華思想は自分を中心に置くという。

 風の流れは変わらないのか、
考えずにはいられない。
+から-だったか、逆だったか。
「いってらっしゃい気をつけて」