静岡に数年仕事上で在籍していた。
海あり山あり、自然環境に恵まれ気候穏やか、人も穏やか。
雪は降らぬ地域なので、間違って白いものが落ちてくると子供達は「あれ何~?」と聞く。
信州のスキー場へは意外と便利な地理でもある。
ひとつ上にf先輩がいた、
お仲間はスキーのキチ○イ、雪への憧れは温暖人の必然なのか。
シーズンオフのトレーニングにバイクを転がす、
内側に重心を移す共通点がある。
ビッグタンクのオフローダーを連ねて遊びに行く。
時流の革新サスペンションは深くストロークし、
コーナーの度にスタンドが火花を散らしていく。
上手に乗る人達だな~
休憩所に並べたマシンは同一車種の続きナンバー。
粋な遊び方に憧れた。
私も感化されてオフローダーを買う。
自分で排気量アップしたエンジンがすこぶる調子良かった。
ラッタッタでは無理なところに入り込む、
富士や箱根の山中を楽しんだ。
休日になると優しい先輩達が誘いに来る、
トライアルの練習場へ連れていかれる。
先輩達はカモシカのように駆け上っていく、
運動神経の鈍い私は一発目のステアケースで後方宙返り脳天逆落とし、
下手の見本を演じてからかわれる。
とてもじゃ無いが真似の出来るものではない、
私に三次元空間での運動は無理だ。
二次元平面にへばりついていく決意をした。
後年鈴鹿で山菜採り中、更に信じられない人種を見る。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%B3%A2%E8%B2%B4%E4%B9%85
偉大なチャンピオンは近所で練習してたのです。
鈍い私でも先輩達は一緒に連れ回してくれた、
ちょこっと行くか~って、突然にやってくる。
もちろん、ちょこっとではない。
伊豆の港町、富士のキャンプ場、スキー場にも。
何処でも香水の香がした。
皆離れていってしまった。