同世代アフリカン夫との生活を綴っています
これは私たち夫婦が経験した夫の職場での人間関係のすれ違いのお話です。長いお話なので、連日続きを書いています
ちょっとネガティブな気持ちになっちゃうかもしれないので、苦手な方は避けた方が良いかもです
↑お話の始まり↑
「人種差別が職場で行われている」という話を夫からずっと聞いていて、その職場で1年以上働いていたある日、私あてに労務担当責任者の方からお手紙が届き、「5者面談」をしました
(ここまでのあらすじ)
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夫が5者面談で「辞める」と言わなかった理由
それは、この5者面談の前の日に届いた同僚からのメッセージで知った、会社での出来事でした。
同僚Sさんからのメッセージにはこう書かれてました。
『クビになったって本当?』
夫は次の日の面談で今後のことを話し合うつもりで、辞めるかもしれないという気持ちではいましたが、話し合いの場の前にそういう噂があることに驚いたそう。
夫:「どういうこと?」
同僚Sさんはその日の出来事を話してくれました。
夫の部署社員さんはパワハラをしてると思われるKさんの下にもう一人、
Wさんという若い社員さんが居るのですが、そのWさんが
W:「夫をクビにしてやった
」
とスケジュールを張り出すところで自慢げに話していたそう。
(しかも、手を首にあて横に動かす”クビを切る”ジェスチャーをしながら)
私はとても悪質だと感じました
そこにいた外国人留学生たちはどよめき、お昼休みのころには彼らのライングループなどでそのニュースは拡散されたそうです。
それで夫と一番仲良くしているバイトリーダー的なSさんから夫に個人的にメッセージが入った…というわけです。
アジアにある国から来ているその留学生たちが短時間バイトの9割を占めていて、彼らの結束力と情報の速さはすごいらしく、何かあれば複数人で即日退職したりするような瞬発力と行動力のある様子はいつも夫から聞かされていました。
彼らには強い結束力があるため、色々な働き先に同胞が居て、日本語が上手に話せることもあり、バイト探しには困らなかったのだと思います。
その中で一番の古株でリーダー的なSさんは英語が片言で話せ、通勤時に夫に声をかけてくれてくれていました。
ただ、作業現場では一切仲良い素振りを見せず、夫は一人行動を常にしていたようです。
実際は彼らのうちの十数名とはラインやメッセンジャーで繋がっており、シフトに入っていない日に起きた出来事などをお互いに共有しあう仲でした
夫をクビにしてやったと自慢げに話したWさんのこと、嫌なやつだ
と思った夫は、
どんな悪条件でも後2ヶ月は働いてやる!
という思いになったそうです。

それで、Wさんが自慢げに話したことを「虚言」にして、他の労働者の方から白い目で見られればいいのに!っていう気持ちだったのです

実際に、夫が出勤したことでSさんを筆頭に留学生たちが夫をWELCOMEモードで明るく迎えてくれ、Wさんは大人しくなったようです。
それから、留学生たちがWさんを恐れることなく、意見するようになったそうです
そうして夫は次の職場を探しながら、その工場でその後きっちり2ヶ月働き、仲間に退職を事前宣言してから、会社側に退職の意思を伝え、気持ちよく退職しました
(”クビにしてやった”って言わせないため、担当社員が知らないうちから周りの皆は退職日を知っている状態にしたようです。負けず嫌いな夫
)
退職届を他の留学生が辞めるときに多めにもらってて、いつでも辞めれるように記入済みにしロッカーに入れておいたので、いつでも辞められるという気持ちで、最後の2ヶ月は本当に気が楽だったようです。
自分だけ「ランチ時間を2時間」と指示されても、就活のために外国人就労サポートセンターにTELしたり、履歴書を書いたり、有意義に使うようにという私のアドバイス通りにする事でイライラすることなく、気持ちを消化できてたようです。
一年半の夫のストレスフルな仕事は終了





退職日には、私も有給申請していて長く頑張った夫をねぎらうために温泉旅行へと旅立ちました
ハイキングしたり、家族湯のある温泉でまったりしたり…私も夫もその食品工場との縁を断ち切ることができた喜びを実感しました。
1年半という期間、雇っていただけてたことに感謝し、夫にはストレスで辛い経験でしたが、この経験から学び、今後の糧となりますように

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長いお話はこれで終わりです
私たちの経験が、誰かの参考になりますように…
読んでくださいましてありがとうございます
Have a lovely day or night