スーパーのポイントを集めるのが好きな私。

いつものように、ポイントカードにポイントを入れて帰ろうと思った矢先、

知らない女性に声をかけられました。



これ、忘れていますよ。



女性の手には、ポイントがたまると印刷出来るチケットが。



誰かが忘れていったのでしょう。

直前にポイントを入れた私の忘れ物と、

勘違いされてのことでした。



私のではないですよ。



そう話し、顔を上げて見知らぬ女性を

見ると、素直そうな可愛らしいお顔立ち 



あら、可愛い。



こんな時、私が男性なら

この可愛らしい女性に恋をしてしまうかも。



そんなことを思いながら女性を見ていると、



そうでしたか。お帰りのところ

声をかけてごめんなさい。



と頭を下げたあと、サービスカウンターに

チケットを届けていました。



日本で落としたお金は、かなり高い確率で

落とし主に戻ってくるというお話を

聞いたその日の出来事でした。



日本に感謝。

知らない女性に感謝。

ありがとう。


先日、病院に行ったときのこと。

名前を呼ばれて診察室の前の
待合室に移動しようとしたとき
私の前を歩いていたおばあちゃんが
ハンカチを落としました。

私がハンカチを拾って
「落としましたよ。」
とおばあちゃんに渡したら

おばあちゃんは、
「まあ、ありがとう」
と深々と、
驚くほど深々とお辞儀をしました。

待合室で待つこと数分
おばあちゃんの名前が呼ばれ
おばあちゃんは診察室に歩き始めました。

そして、診察室のカーテンを開ける前に
私を見てまた深々とお辞儀をして
「ありがとう。」
と言って診察室に入っていきました。

診察室から先生に何度もお礼を言う
おばあちゃんの声が聞こえてきました。
やがてその声が聞こえなくなると
おばあちゃんが診察室から出てきました。

私がおばあちゃんの方を見ると
今度は手を振って
「ありがとうね。」
と言って待合室を出ていきました。


ハンカチを拾っただけなのに、
こんな風に何度も感謝できるおばあちゃんは
なんて素敵な人なんでしょう。

きっとどんな人でも
あのおばあちゃんの前では
やさしい気持ちが引き出されるのではないかと
思いました。


おばあちゃん、
私の方こそ何度もお礼を言ってもらって
ありがとうね。


ハンカチに感謝。

おばあちゃんとの出会いに感謝。


ありがとう。
あはは


転んだことで、恐怖心が和らぎ
自分の無様な姿を笑う余裕ができました。


体に着いた枯れ葉を払い、
立ち上がろうとすると
なにか大きなものが視界に入りました。

え?
何?

頭の中は真っ白。
何が起きているのか理解できませんでした。


え?
ええっ・・??

なんと、
私の目の前に
直径40センチほどもある
巨大な香茸が一つ
堂々とそこに佇んでいたのです。


予期せぬ出会いに、
この現実をすぐに受け入れることができず
しばらくポカーンと口をあけたまま
目の前の巨大な香茸を
みつめていました。


香茸というと
だいたいはこんな風にいくつも重なって
生えています。





しかし、私が見つけたのは
一本だけ。
周りには何も生えておらず
しっかりと地面に踏ん張るその立ち姿は、
風格さえ感じるような
堂々としたものでした。


こんなに大きくてきれいな形の香茸は
今まで見たことがありません。



きっと
父を思う姉妹に
山の神様が
奇跡を起こしてくれたのだと思います。


ありがとうございます。


私は
手を合わせ
巨大な香茸をそっと抜き取り、
足早に山を後にしました。


私たちの帰りを心配しながら待っていた父と母は
差し出した香茸を見て
とても驚き、大喜びしていました。


妹と私は、父と母が喜ぶ顔を見て
山に行ってよかったと心から思いました。



山のことを何にも知らない私たちが
父を喜ばせたい一心で
無謀とも思える香茸を探しに山に入り
奇跡的に巨大な香茸と出会うことができた。


誰かのことを思って行動すると
奇跡って本当に起こるんですね。


この出来事は
忘れられない大切な思い出として
何かに書き記しておきたいと思い
長々と書いてみました。




山に感謝。

山の神様に感謝。


巨大な香茸に感謝。


声をかけてくれた妹に感謝。

父と母に感謝。


心からありがとう。