たまに図書館でADHD関係の本を借りて読んでいるので、
そんなにうまくまとめられるわけではないと思いますが、
簡単なレビューをかければと思います。
レビューとしては第一弾。
ステファン・P・ヒンショー、キャサリン・エリソン 著
石坂好樹、林建郎 訳
星和書店
まず言い訳をすると、私は専門家ではなく、
ただのADHD脳を持つ人間です。
そして、この本は、どちらかというと、
当事者よりも、家族にADHDがいる人、専門家を目指す学生、など、
ADHDを知る必要のある人のために書かれている本です。
そして、教育や医療の状況など、
主にアメリカの状況について書かれています。
ADHDの「対処法」ではなく、
ADHDについて「知りたい」人が読むといい本ですね。
対処法についてはほとんどお役に立てません。
とほほ。
ただ、いくつか気になる点があったので、紹介します。
大衆への義務教育が始まったことで、一日の殆どを教室で座り続け、行儀よくふるまい、自己制限を維持しなくてはならなくなり、他よりも不注意で落ち着きのない子どもが目立つようになった
休憩、昼食、体育、美術や音楽の授業が減少している(注:アメリカの場合ですが)ことで、生徒が椅子を離れ、動き回り、脳の元気を取り戻す時間が減っている
ADHDをもつ人が良い結果をもたらすには、若者の生活で支援してくれる大人(そして仲間)の存在、将来の生産的仕事へ転嫁しうる少なくとも1つのスキルの取得、そして有効であることが証明された治療の遵守が大事
定期的に行う激しい運動は、あらゆる人の脳に良い効果をもたらすし、特に、ADHDを持つ人の脳には有用。また、日常的に行う有酸素身体運動がADHDをもつ子どもや大人の日々の生活に大きな差をもたらしうることが示唆されている
もしサプリメントを摂るとしたら、鉄、亜鉛、オメガ-3脂肪酸。ただし、証拠はやや希薄
マインドフルネス瞑想法を実践したADHDをもつ青年と大人が、作業記憶と注意の転導能力に改善を示す研究がある。ただし決定的なものではない
ADHDの増加しつつある有病率は、学校の子どもの成功をますます一か八かの標準化されたテストの成績で評価する教育体系を見直し再構成すべきことを示唆している。
ADHDのあるなしにかかわらず、子どもは標準化されたテストの結果のみに焦点を当てる現在の方針を、才能と学習意欲を助成するより人間的で革新的な戦略に置き換え、個別の学習様式を受け入れてもらうために、もっと良い学校、もっと良い教師、そしてもっと良い教育政策を与えられる権利を有している。
暗記中心の宿題を少なくし、もっと陽性の強化刺激を与え、一日のうちでより多くの身体活動を組み入れ、課題を共同で行う、もっと椅子を離れて行う活動がADHDの子どもだけでなく、彼らのクラスメートにも最善の結果をもたらす
