★☆★☆★ 4月13日の献立★☆★☆★

 

銀龍 タンメン

 

この日の夕食は外食。

久しぶりにお気に入りのラーメン屋『銀龍』のタンメンを堪能してきました。

ここのラーメンは、いわゆる嗜好品としてのラーメンではなく、食事として食べるラーメンなんです。

野菜もたくさん入っていて、しかも野菜の旨味を引き出す最小限の味付け。

濃すぎず、かといって薄すぎず。

ごくたま~にちょっと味付け薄かったかな?濃かったかな?なんて言って出してくる時もあったりするのですがそれはまたご愛嬌って感じで、そんな時はスープ等のちょっとオマケも付いたりして。

 

何度も行って顔を覚えてくれると、私達の食べる量まで把握してくれていて微妙に加減してくれている。

 

子供がいれば、黙っていても取り分け用のお碗が出てくるし、食べきれるかな?と気にかけてくれたり、野菜少な目とか、そんな要望も聞き入れてくれたり。ホントにちょっとしたことなのだけど、「器、熱いですよ」と言って出してくれたり、そんな心使いに、今時のラーメン屋にはない、いわゆる家庭料理としてのラーメン屋を感じる。というより、ここは家庭料理としてのいわゆる昔からある中華屋さんと言った方がいいのかも。

 

ラーメンもいろいろあれば、野菜炒めなどのご飯ものもある。

とにかくメニューが豊富。

今時のラーメン店だとこうはいかない。

「にんにくや」などはラーメンかチャーシュー麺しかないし、具なんて、白髪ネギとチャーシューだけだ。

これはこれでいいのだけど、私が食べたいのは、どっちかっていうと、嗜好品としてのラーメンより、食事としてのラーメンなのかもしれない。

 

「銀龍」は、夫が子供の頃にオープンしたと言っていたから、もう30年とまではいかないけどオープンして結構経つ。オーナーもそれなりの年齢だ。後釜がいないのかな、と働きずめのオーナーを見るにつけ、時々夫と話したりしていたのだけど、夜の部からオーナーが店に出なくなったのはいつからのことだったろう。

 

オーナーが夜店に立っていた時は、夕食のピーク時間帯は大抵常に満席で、外にちょっと待ちも出来るぐらいで、私たちはいつも行く時間をずらしたりして空いている時間を狙って行ったり、それでもちょっと待つ、なんて時もあったりしたのだけど、最近はそれほどの混雑はなくなったようだ。

 

オーナーが夜から昼の部へ移る前にしばらくおじちゃんと一緒に、夜、麺の茹で、餃子作りを担当していた若いお兄さんが、今は夜の部を任されているようだ。

実はこのお兄さんの麺の茹で方は上手いよ、と、若いホープに夫も私も密かに期待していたのだけど、今じゃついに夜を任されるようになっている。

 

それでも、やはり長年やってきたオーナーに敵うわけがない。あれっ、おじちゃんがいなくなちゃったな、と初めておじちゃんが夜からいなくなってしまったときもやっぱり私はタンメンを食べた。あっ、おじちゃんの作るタンメンとはちょっと違うな、もうひとつかな、と感じた。

 

でも、この日は違った。薄すぎず、濃すぎず、絶妙な塩加減。野菜の火の通り具合もちょうどいい。

文句のつけようがない仕上がりになっている。

 

オーナーほどの気配りはなかなか出来るもんじゃないと思うけれど、でも、前来た時よりも、ずっと笑顔が自然に出ていて、何より食べに来てくれてありがとうございます、という気持が伝わってきた。

 

こてこての、いわゆる嗜好品としてのラーメンもいいのだけど、家庭料理として、食事として食べるここ銀龍のラーメンが大好き。ご飯類のメニューもおいしくて大好き。

 

ぜひ若いホープに頑張って、家庭料理としての中華ラーメン屋「銀龍」を守っていってもらいたいと願う。

おいしいってことはもちろんだけど、いつ、誰と行っても、ホッと出来る店であってもらいたいと願う。

 

銀龍 

多摩市関戸5-9-11 鎌倉街道沿い P:店の前に2~3台、奥に5台ぐらい?

定休日:毎週月曜日 営業時間はお昼は11時~3時まで夜が5時からということはわかっているのですが何時までかが、何回か変わったりしていてよくわかりません。今は深夜2時ぐらいかな?